レスリングの世界選手権(カザフスタン・ヌルスルタン)を終えた女子日本代表が23日、成田空港に帰国した。

 女子勢唯一の金メダルを獲得し、東京五輪切符を獲得した57キロ級の川井梨紗子(24=ジャパンビバレッジ)は「タックルで攻める思い切りの良さを出せた」と笑みを浮かべる一方で「中途半端に(技を)決めようとする自分の甘さが出た」と反省も忘れなかった。

 妹で62キロ級の川井友香子(22=至学館大)も3位に入り、姉妹での五輪出場を決めた。

 2人の次なる目標は04年アテネ、08年北京大会で姉妹メダリストとなった伊調千春さん(37)、馨(35=ALSOK)を超える“姉妹金メダリスト”だ。悲願達成に向けて「今大会で出た反省点を2人で潰して、弱みをつくらないようにしたい」と意気込む。

 76キロ級で銀メダルの皆川博恵(32=クリナップ)は「海外勢との差は縮まってきた。五輪まで一生懸命練習していけば、メダルにつながると思う」と手応えを口にした。

 今後について聞かれると「早く家に帰って、犬と遊びたい」と無邪気な一面ものぞかせた。愛犬パワーでリフレッシュし、東京五輪まで突き進むつもりだ。