上位食いウルブスがアーセナルを粉砕! 今季2度目の連敗アーセナルは4位浮上のチャンスを逃す…《プレミアリーグ》

2019.04.25 05:42 Thu
Getty Images
プレミアリーグ第31節延期分、ウォルバーハンプトンvsアーセナルが24日にモリニュー・スタジアムで行われ、ホームのウォルバーハンプトンが3-1で勝利した。
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ヨーロッパリーグ出場権獲得を目指す10位のウルブス(勝ち点48)と、トップ4フィニッシュを目指す5位のアーセナル(勝ち点66)による一戦。前節、10連勝中だったホームでクリスタル・パレスに敗れたアーセナルは、1試合消化試合の多いチェルシー(勝ち点67)に抜かれて5位に転落。その敗戦からバウンスバックを目指す中2日での一戦に向けては先発7人を変更。負傷でベンチ外のオーバメヤンや失点に絡んだムスタフィらがベンチスタートとなり、ラカゼットを1トップに配した[4-2-3-1]の布陣に変更した。
[5-3-2]の守備的な布陣で臨んだホームチームに対して、立ち上がりから圧倒的なボール支配率で押し込んでいくアーセナル。トップ下のエジルや中盤に落ちてくるラカゼットを起点にアクセントを付けていくが、なかなか相手の堅固な守備ブロックにクサビを打ち込めない。

一方、押し込まれながらも冷静な守備で決定機を許さないウルブスはカウンターから20分過ぎにモウティーニョのミドルシュートで最初の決定機を作ると、28分に先制点を奪う。ボックス手前中央の好位置で得たFKをキッカーのルベン・ネヴェスが直接右足で狙うと、壁のギリギリ上を越えた鋭いシュートがゴール左隅に突き刺さった。

敵地で先制を許したアーセナルはすぐさま反撃に出るが、なかなか攻め切ることができない。対して狙い通りの試合運びを見せるウルブスは37分、左CKの二次攻撃からボックス手前左のホニーが入れたクロスをゴール前の密集で飛び出したGKレノより先に頭で触ったドハーティが無人のゴールへ流し込み、貴重な追加点を奪取。
これで完全に勢いづいたウルブスは前半終了間際の47分にも相手陣内でバックパスを奪ったジョッタが鋭い仕掛けでDFパパスタソプーロスを振り切ってボックス左に持ち込むと、左足のシュートを流し込み、最高の時間帯にダメ押しの3点目を奪った。

悪夢の前半45分を終えて後半も同じ11人で臨んだアーセナルは立ち上がりから攻勢を仕掛けるが、イウォビやラカゼットらがプレー精度を欠き相手を脅かす攻撃は見せられない。逆に55分には相手のロングカウンターを浴びてヒメネスに決定的な右クロスを許すが、ここはジョッタのトラップミスに救われる。

何とか流れを変えたいエメリ監督は58分にムヒタリアン、トレイラを下げてコラシナツ、グエンドウジを同時投入。さらに71分にはイウォビを下げてエンケティアをピッチに送り出す。エンケティアの投入で徐々に攻撃に推進力が出てきた中、80分にはジャカの右CKをパパスタソプーロスが頭で合わせ、意地の1ゴールを奪う。

しかし、この失点でより逃げ切りを意識し始めたホームチームの堅守を前に2点目、3点目と奪い切る力は今日のアーセナルにはなく、試合はこのまま3-1のスコアでタイムアップ。2試合連続で3失点と守備崩壊のアーセナルは痛恨の連敗となり、4位浮上のチャンスを逸した。

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