スールシャールは「ビッグクラブを率いるのに不適格」 モルデ時代のレイプ容疑選手の起用問題で被害者が糾弾

2020.02.15 14:15 Sat
Getty Images
マンチェスター・ユナイテッドを率いるオーレ・グンナー・スールシャール監督がモルデ時代のレイプ容疑選手の起用問題で被害者の1人から厳しい批判を受けている。イギリス『テレグラフ』が報じている。
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スールシャール監督はユナイテッドを指揮する前に指揮官として在籍していたモルデで、セネガル人MFババカル・サール(28)を指導していた。
そのサールに関しては、モルデ加入前に在籍していたソグナル時代の2015年にストックホルムへの旅行中にレイプ容疑で告訴されるも、スウェーデン警察は最終的に逮捕することはなかった。そして、スールシャール監督を含むモルデ首脳は同選手との契約を決断。

だが、サールはモルデ加入後の2018年3月に自身2度目のレイプ疑惑で告訴されると、その3か月後には別の被害女性からも2014年に同選手からレイプ被害を受けた後、子供を妊娠し出産したと更なる告訴を受けていた。

現時点でいずれの容疑に関しても無罪の主張が認められているが、サールは2度目のレイプ容疑で控訴された際、検察側が求める血液サンプルの提供を拒否するなど、疑惑は全く晴れていない。さらに、同選手に関しては別のレイプ容疑でインターポールから国際指名手配を受けている。
その一連の流れの中でスールシャール監督は、同選手が警察からの調査を受けている段階にも関わらず、“推定無罪”の状況で起用を控える理由はないとの主張から同選手を起用し続けた。なお、同監督とサールは同じ代理人事務所の顧客でもあった。

そして当時、この起用法に対して他クラブのサポーターを中心に厳しい批判の声が挙がっていた。

今回、『テレグラフ』のインタビューに応じた被害女性は“黒い疑惑”にまみれたサールを重用し続けたスールシャール監督の対応を厳しく非難している。

「スールシャールはマンチェスター・ユナイテッドのようなビッグクラブ、スタープレーヤーたちを率いるのに相応しい人物ではないと思っているわ」

「良いプレーヤーを育てるにはそれに相応しい価値観や倫理観を持っていなければならないと思うわ。だって、彼らのようなスターは自身が望めば、なんだってできるでしょ。だからこそ、人として尊敬されるべき資質をしっかりと持ち合わせていなければならないわ。だけど、それを指導する立場のスールシャールはクソな人間よ」

なお、14日に行われたチェルシー戦前の公式会見の場で被害女性からの前述のコメントへの感想を伝え聞いたノルウェー人指揮官は、「この状況がいかに難しいか理解している」とコメントしたのみで、この一件関する更なる言及を避けている。

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