【コロナ対策情報付き】首里城公園の文化財からイベントまで一挙解説!人気グルメやお土産、アクセスなど役立つ情報も盛りだくさん

東京ウォーカー(全国版)

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沖縄県那覇市の高台にある首里城公園は、琉球の歴史に触れたり、那覇の町を望むことができたりと、沖縄の今と昔を感じられる人気スポットだ。そんな首里城公園について、見どころや魅力を紹介する。

※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください。

首里城公園ってどんなところ?

首里城外観写真:国営沖縄記念公園(首里城公園)

首里城公園は、琉球王国の政治・外交・文化の中心地であった首里城の姿を復元し、正殿を中心とした有料区域と、無料区域の城内や守礼門(しゅれいもん)などの周辺文化財からなる。2019年の火災により有料区域は一時、立ち入り禁止となっていたが、現在は遺構や復元の様子を見学できる。

【見どころ1】世界遺産の首里城跡や園比屋武御嶽石門は必見

まず首里城公園で特筆すべきは、「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」として2000年に世界遺産に登録された首里城跡と園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)だ。

首里城正殿の遺構写真:国営沖縄記念公園(首里城公園)

首里城跡の正殿の基壇(土台の石積み)には、往時の建物の変遷を知ることができる重要な遺構が良好な状態で残っており、訪れたら必ず見ておきたい。こちらは有料区域となるので、料金や時間等は【料金】の項目で確認しよう。

園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)写真:首里城公園

国王が外出時に安全祈願をした礼拝所である園比屋武御嶽石門は、1933年(昭和8年)国宝に指定されたが、沖縄戦で一部破壊。1957年(昭和32年)に復元されており、こちらは無料区域の守礼門の少し先にあるので、要チェックだ。

【見どころ2】さまざまな種類の門や城壁にも注目

久慶門(きゅうけいもん)写真:国営沖縄記念公園(首里城公園)

首里城の学芸員によると「首里城の城門といえば守礼門が有名ですが、これを合わせて形がわかっている門は15あり、大きく5つのタイプに分けられます。アーチ状で石造のもの、木造櫓が載るもの等々ありますが、ぜひ実際に門をくぐりながら形の違いをご覧ください。また、サンゴ石灰岩で造られた城壁は、なだらかな曲線を描き優美さをたたえています。その石積みには3つの方法がありますが、その違いを見つけるのも一興ですよ」とのこと。門や城壁に注目しながら巡ると、より楽しめそうだ。

園内は坂や階段、石畳道も多いため、来園の際は歩きやすい履物で行くことを心がけよう。

【回り方】文化財と那覇の町を両方堪能できるコースがおすすめ!

琉球王国時代を感じられる文化財が点在する首里城公園。無料区域にある12カ所を巡る「首里城復興モデルコース」は、所要時間約60分で主要な文化財や景色を堪能できるため、おすすめだ。

「首里城復興モデルコース」首里杜館(すいむいかん) 芝生広場写真:首里城公園

「首里城復興モデルコース」守礼門(しゅれいもん)写真:首里城公園

首里杜館(すいむいかん)芝生広場をスタートして、まずは広場から徒歩1分のところにある守礼門(しゅれいもん)へ。中国風の牌楼(ぱいろう)形式で建立されており、城門の多い首里城の中でもエレガントな雰囲気を有する代表的な門はぜひ押さえておきたい。

「首里城復興モデルコース」歓会門(かんかいもん)写真:国営沖縄記念公園(首里城公園)

守礼門を堪能したら、そこから徒歩約3分で歓会門(かんかいもん)へ。ここには再建以前の古い石垣が残っており、当時の雰囲気を感じることができる。

「首里城復興モデルコース」瑞泉門(ずいせんもん)写真:国営沖縄記念公園(首里城公園)

「首里城復興モデルコース」広福門(こうふくもん)写真:国営沖縄記念公園(首里城公園)

歓会門の先にある瑞泉門(ずいせんもん)をくぐるとすぐ、朱色の広福門(こうふくもん)が見えてくる。建物自体が門の機能を持つという首里城城門の特徴的なものの1つだ。

「首里城復興モデルコース」奉神門前(ほうしんもんまえ) 写真:国営沖縄記念公園(首里城公園)

広福門から歩くこと約5分で、奉神門前(ほうしんもんまえ)に辿り着く。こちらも朱色の建物で、当時、薬類や茶、煙草等の出納を取り扱っていた部屋や場内の儀式で使われた部屋を有する。

「首里城復興モデルコース」京の内 入口写真:国営沖縄記念公園(首里城公園)

「首里城復興モデルコース」京の内 物見台写真:国営沖縄記念公園(首里城公園)

奉神門前の南へ行くと、京の内 入口がある。城内最大の信仰儀式の場であった「京の内(きょうのうち)」は、首里城発祥の地ともいわれているところだ。この入口をくぐると京の内 物見台へと辿り着く。この物見台は首里城の南側に位置しており、ここからは本島南部を一望できる。特に晴れの日は眺めが良いのでおすすめだ。

「首里城復興モデルコース」京の内 御嶽(うたき) 写真:国営沖縄記念公園(首里城公園)

「首里城復興モデルコース」西(いり)のアザナから見た眺め写真:国営沖縄記念公園(首里城公園)

「首里城復興モデルコース」西(いり)のアザナ写真:国営沖縄記念公園(首里城公園)

景色を眺めてひと息着いたら、王家繁栄や航海安全、五穀豊穣などを神に祈っていたとされる京の内 御嶽(うたき)を通り、西(いり)のアザナへ。こちらも、標高約130メートルの城郭の西側に築かれた物見台で、那覇の街並みだけでなく那覇港も望むことができる。首里城の学芸員も「往時はここで鐘を備えて時刻を報じたと言われています。天気の良い日は慶良間諸島を望むことができ、心地よい風を味わうことができますよ」とイチ押しのスポットだ。

「首里城復興モデルコース」木曳門(こびきもん)写真:国営沖縄記念公園(首里城公園)

「首里城復興モデルコース」首里杜館前の売店写真:首里城公園

西のアザナから徒歩3分ほどで、木曳門(こびきもん)に到着。この門までが首里城内となる。木曳門を出て坂道を下ると、コースの最後、首里杜館前の売店へ。これで全12地点を巡るコースが終了!

このコースだけでなく、さまざまな回り方があるので、まずはインフォメーションセンターがある首里杜館に立ち寄り、相談してみよう。

【グルメ】園内を巡ったらレストランやカフェでひと休み

駐車場のすぐ近くにある首里杜館には、レストラン「首里杜(すいむい)」とカフェ「龍樋(りゅうひ)」があり、飲食ができる。

レストラン「首里杜(すいむい)」写真:首里城公園

「首里杜御膳」(税込1630円) 写真:首里城公園

レストラン「首里杜」では琉球料理を中心としたメニューを味わえ、なかでも首里城限定の「首里杜御膳」(税込1630円)がイチ押し。クーブイリチー(昆布の炒め煮)やスーチカー(豚肉の塩漬け)など琉球料理が12品そろい、見た目も味も上品な御膳だ。

「ミニタコそばセット」(税込1020円)写真:首里城公園

「ミニタコそばセット」(税込1020円)も人気。沖縄のソウルフードである沖縄そばとタコライスの両方が楽しめ、そばは沖縄そばとソーキソバの2種から好きなほうを選べる。

他にも「タコライスサラダセット」(税込970円)、「もずくそばセット」(税込970円) 、「ソーキそば(スペアリブ)」(税込760円)など沖縄ならではのメニューがずらり。店内も広々としているのでゆっくりとくつろげる。

「美ら島ゴールドパインソフト」(税込430円)写真:首里城公園

カフェ「龍樋」では、那覇市街を一望しながらコーヒー、アイスクリーム、トロピカルドリンクなどを味わうことができる。なかでも、沖縄県産パイナップルをふんだんに使用した「美ら島ゴールドパインソフト」(税込430円)は、ここでしか味わえないオリジナルソフトクリームなので、ぜひ食べてみよう!アメリカンドッグやチャーハンなどの軽食もあるので、小腹がすいたときにも利用しやすい。

【お土産】多彩な首里城公園限定グッズもチェック

首里杜館1階の屋外店舗では土産物や沖縄雑貨の販売も行っていて、こちらにも立ち寄っておきたい。特に、2019年7月に登場した「首里城公園限定オリジナル記念メダル」(1枚・税込500円)は訪れた記念になると評判で、日付に加えてアルファベットが24文字まで刻印できるため、名前などを入れるのが定番のようだ。

正殿と大龍柱が描かれた記念メダルのセット(税込1280円)写真:首里城公園

「うちなー黒糖」(税込540円)写真:首里城公園

「風呂敷」(小・税込660円)写真:首里城公園

売店には他にも、正殿と大龍柱が描かれた記念メダルのセット(税込1280円)をはじめ、うちなー黒糖(税込540円)や風呂敷(小・税込660円)など、さまざまな首里城限定商品が並んでいるので要チェック。

【イベント】文化体験やライトアップも見逃せない!

呈茶サービス写真:首里城公園

首里城公園では文化財の見学だけでなく、イベントも楽しめる。園内の系図座・用物座では、琉球王国時代の伝統菓子やお茶を味わうことができる「呈茶(ていちゃ)サービス」(有料)が新たにスタート。琉球漆器のお盆に盛られた伝来のお菓子がさんぴん茶と一緒に供され、優雅な往時の雰囲気を体験できる。9時~18時に体験可能で、ラストオーダーは17時30分だ。

【写真】幻想的な首里城のライトアップ写真:国営沖縄記念公園(首里城公園)

他にも見逃せないのが、日没とともにライトアップされる夜の首里城。昼間は、青空に映える朱色の城が美しいが、夜の幻想的な雰囲気の中で浮かび上がる城も趣がある。整備や点検のため点灯しない場合もあるが、基本的には毎日、日没~24時まで城郭および外観施設がライトアップされる。ただし、ライトアップされていても閉園時刻を過ぎたら城内には入園できないため、閉園後は城郭外から楽しもう。

【混雑情報】時期によって閉園時間が違うので確認してから訪れよう

開園は通年8時だが、閉園時間は時期により異なり、4月~6月と10月~11月は~19時30分、7月~9月は~20時30分、12月~3月は~18時30分となる。駐車場(有料)は首里杜館の地下に2カ所あり、閉園時間の30分後まで利用できる。

沖縄屈指の人気観光地のため、混雑することもあるが、朝早めの時間やお昼どき、16時以降などは比較的空いている。この時間帯なら人混みを避けられやすく、ゆっくり回りたい人には狙い目だ。

園内は一部バリアフリー化、ロッカーも充実

首里杜館写真:首里城公園

首里杜館では、車イスやベビーカーの無料貸し出しも行っており、園内には車イス用エレベーターやリフト、スロープ、身障者用トイレ等も完備している。また、広福門近くの系図座・用物座内には授乳室、おむつ替えシートもあるため、乳幼児連れでも安心。

トイレは首里杜館に複数あるが、それ以外の場所では、広福門に男女・身障者用、北城郭地区に男女トイレが設置されている。コインロッカーも首里杜館をはじめ園内に複数設置しており、観光客にとって便利なところも訪れやすいポイント。

【アクセス】駐車場完備なので車が便利!空港からはゆいレールも

首里城公園は高台に位置するため、子供や高齢者が一緒の場合は車で訪れるのがおすすめ。交通機関なら、ゆいレールや路線バスを利用するとよい。訪れる際は、下記を参考にしよう。

■車・レンタカー
那覇空港から国道331号線へ出て、那覇市中心部へ。国道58号線に入り、泊交差点を右折。
県道29号線を直進して首里方面へ、約20分。那覇空港自動車道を利用する場合は「豊見城・名嘉地IC」か「南風原北IC」を降りて、一般道路(国道329号線)へ入ろう。

■ゆいレール(モノレール)
ゆいレールの首里駅にて下車、徒歩約15分で守礼門に到着する。那覇空港駅から首里駅までの運賃は大人340円。

■路線バス
ゆいレールの首里駅を降りたところにある「首里駅前バス停」から、路線バスを使うとさらに便利。「首里城前バス停」にて下車、徒歩1分で守礼門に到着。首里駅前からの運賃は大人150円。

【料金】首里城正殿の遺構などがある有料区域は入場料が必要

首里城正殿の遺構などがある有料区域を見学する際は、入場料が必要になる。また有料区域は、開場時間も無料区域と異なるので注意しよう。

<入場料>
大人400円、高校生300円、小中学生160円、6歳未満無料(各税込)

<開場時間>
4~6・10~11月は8:30~19:00 、7~9月は8:30~20:00 、12~3月は8:30~18:00
※入場券の販売締め切りは閉場30分前

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

・館内が混雑しないよう、必要に応じて入館制限を実施します。
・発熱や咳、頭痛等の症状がある方については、原則として入場をお控えください。
・混雑時間を避けた来館を推奨し、混雑が予測される日については公式サイトにてあらかじめお知らせします。
・対面接客になる場合、透明ビニールカーテン等で遮蔽します。
・常時、窓や扉は2カ所以上開け換気を行います。
・複数人が触れる場所は適宜消毒を行い、屋内施設のテーブル、ドアノブ、トイレ等高頻度に接触する箇所は、特に注意して消毒を行います。
・従業員の就業前の体温測定、手指消毒の徹底、マスクの着用を実施しています。
・入口および施設内の手指の消毒設備の設置しています。
・入場者に対するマスク着用のお願いの周知をしています。

取材・文=矢野凪紗

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年5月時点の情報です。

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