全国一斉に「エール花火」を打ち上げ!伝統文化を守るためにクラウドファンディングで支援募る

東京ウォーカー(全国版)

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新型コロナウイルス感染拡大により、全国各地で花火大会の開催中止・延期が相次ぎ、苦境に立たされる花火業界。イベントの中止による収入激減で経営不振に陥る業者も多く、打ち上げ・製造がストップしている昨今、日本の伝統文化を支えてきた花火師たちの技術が途絶えかねない深刻な状況が続いている。そんな中、花火業者にエールを送ろうと、「日本三大花火大会」のひとつに数えられる“大曲の花火”で有名な、秋田県大仙市の団体が中心となり設立した「日本の花火を愛する会」が、「日本の花火『エール』プロジェクト」を立ち上げた。

「日本の花火『エール』プロジェクト」の開催費用をクラウドファンディングで募集中

同プロジェクトは、「全国花火競技大会」、通称“大曲の花火”にゆかりのある花火業者81社が参加し、事前告知をせずに全国各地で同時刻に花火を打ち上げるというもの。クラウドファンディングサービス「FUN AKITA」を活用して集めた資金の大半を、各業者への花火代の支払いにあて、さまざまな願いを込めた「エール花火」の打ち上げを行う。

みんなが笑顔を取り戻せるように。幾重もの思いが込められた「エール花火」


「6月1日に全国163の業者が連携し、一斉に花火を打ち上げた『Cheer up!花火プロジェクト』は、“サプライズ花火”という形で人々に勇気や元気、希望を届けてくれました。しかしそのほとんどが、花火業者の自己負担・自己責任による打ち上げです。辛い状況にあるにも関わらず、私たちを励ましてくれた花火業者に対して、今度は私たちがエールを送る番だと考えました」と話すのは、「日本の花火を愛する会」の冨樫真司さん。花火業者への激励だけでなく、悪疫退散の願いや医療関係者への感謝、新型コロナウイルスの影響で不自由な生活を続ける人々への応援の意味が込められ、みんなが笑顔を取り戻せるようにとの思いから、同プロジェクトをスタートさせた。

花火と花火師の技を守るために始動したプロジェクト

「日本の花火『エール』プロジェクト」は全国一斉に行うが、「3密」を防ぐためにも、開催日時などの事前告知は無し。地域事情により現地での打ち上げが不可能な場合のみ、各地の業者から花火玉を預かって、大曲地区で打ち上げを行う予定となっている。また、クラウドファンディングの支援者には、リターンとして、各地域で打ち上げられた花火の模様を収めた動画の配信URLを後日案内。職人たちの情熱と個性があふれる美しい花火の競演を、自分のスマートフォンやPCからじっくりと堪能することができる。

プロジェクトを支援して、思い出に残る“イイ花火”を打ち上げよう


クラウドファンディングで目標とする支援額は、“イイ花火”を打ち上げたいという気持ちを込めて設定した「1187万3000円」。より質の高い花火を打ち上げるために、達成後も「3158万7300円(サイコー花火)」「5587万3000円(ゴーゴー花火)」「8733万1500円(花火サイコー)」と増額させながら、引き続き支援を募っていくという。募集は7月10日(金)までで、支援額は最小1万円~最大30万円の6コースの中から選択可能。支援者へのリターンとしては、前述した「エール花火」鑑賞用動画URLの案内や次回の“大曲の花火”有料観覧席の優先購入権などを用意した。

日本が世界に誇る、迫力満点の光景。感謝の気持ちを込めてエールを送ろう

日本の伝統文化を守ろうとする同プロジェクトには、過去に“大曲の花火”の特別審査員を務めた映画監督の河瀬直美さんや、花火鑑賞士の資格を持つ歌舞伎俳優の中村壱太郎さんをはじめ、全国各地から熱い応援メッセージが寄せられている。「各業者が特色ある花火、職人としての真価を発揮できるような花火を打ち上げられるよう、多くの方々からの支援を募集しています」と冨樫さんは話す。

花火師たちの手によって、脈々と受け継がれてきた技術

これまで私たちに感動を与えてくれた、日本の夏の風物詩・花火。大切な文化や技術を守るために、クラウドファンディングの支援を通して、ありったけのエールを送ってみよう。

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