横浜DeNAベイスターズ、伊藤光選手がSTAY HOME期間中に得たものとは?

横浜ウォーカー

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現在発売中の「横浜ウォーカー」6・7月合併号では、横浜DeNAベイスターズの今永昇太選手と伊藤光選手を特集。WEB版では、誌面に収まりきらなかった「STAY HOME期間中」についての話を中心にお届け。今回は伊藤光選手が登場。誌面と合わせてお楽しみください!

開幕戦で今永投手を5回2失点、2戦目では来日初先発のピープルズ投手を5回無失点と好リード(c)YDB



SNSでファンの質問に答えることで自分の理解度が深まった


――STAY HOME期間中、インスタグラムでファンの方たちと交流していましたが、きっかけは?

伊藤 いろんなアスリートの方たちがSNSを使って、STAY HOME期間中の過ごし方を発信していましたよね。僕は「家で何をしている」という、一歩通行的な報告ではなく、少しでも双方向的なことをやりたいと思ったんです。

――ファンの方たちから野球に関することや、伊藤選手自身のことについて質問を受け付けて答えるという形でした

伊藤 野球選手としていろいろ勉強してきて、インプットする作業はそれなりにしてきましたが、発信する立場になることで、物事を伝える能力がレベルアップできればと。キャッチャーとしての心構えとか、伝えられる範囲で伝えて、少しでも参考にしてもらえたらということを意識してやってみました。

――実際にやってみての感触は?

伊藤 言葉で伝えることの難しさを感じました。あとは少年野球や草野球経験者の方たちからは、キャッチングに対する意識の持ち方についての質問が多くて、それに答えることで自分自身がどれだけ理解できているのかを確かめる機会にもなりました。


限られた状況をチャンスだと思うようにした


――STAY HOME中に気を付けていたことは?

伊藤 精神面では、限られた状況の中でも、今まであまりできなかったことに取り組めることを、チャンスだと思うようにしていました。暇だと思う時間が、自分の人生にとってもったいないと感じるようになりました。

――具体的にいうとどんなことに取り組んだのでしょう?

伊藤 読書ですね。読書自体は好きなのですが、今までは遠征の移動の飛行機や新幹線の中くらいでしか時間が取れていませんでした。

――どんな本を読んだのでしょうか?

伊藤 野球以外のアスリートの本が好きです。最近ではラグビーの廣瀬俊明さんの「なんのために勝つのか。」が印象に残っています。スポーツでトップを極めるような人に共通しているのは、試合中のメンタルだけではなく、試合前の準備を大切にしていること。自分も準備の大切さを感じる一人として、感銘を受けました。

――世間ではSTAY HOME期間中に料理に目覚めた人が多いようです。伊藤選手は?

伊藤 全然やっていません(笑)。というのも、妻が「キッチンは自分のポジションだから」と譲ってくれなかったんです(笑)。慣れないことをやってケガをされたら困ると、強めに言われました。

――素晴らしい奥様の気づかいですね!

伊藤 手伝えることは手伝おうとしたのですが、妻が家のことは自分がやるからと。皿洗いをしたり掃除をしたり、いつもよりは家事はしたと思いますが、それでも全然です。三食しっかり手作りの料理を出してくれて、僕のことを考えてくれていて、本当に感謝しています。

――野球以外の過ごし方はいかがでしたか?

伊藤 妻と一緒にテレビや映画を見る時間が増えました。自分が見たい番組だけではなくて、お互いが興味あるものを一緒に見たりすることで、今までとは違ったいろんな話ができました。


特別な年だからこそ。今シーズンにかける思い


――今シーズンにかける意気込みを教えてください。

伊藤 チームの優勝が一番の目標ですが、逆説的な意味でこだわりたいのが、個人タイトルです。ゴールデン・グラブ、ベストナイン、そして最優秀バッテリー。キャッチャーとして獲れるタイトルはすべて獲りたい。キャッチャーは勝ち負けに直結するポジションです。それだけの活躍ができれば、チームの優勝を引き寄せられます。チームが優勝して、そのご褒美としてタイトルが獲れたら最高です。

――最後にファンの人たちにメッセージを。

伊藤 今年は野球界だけでなく、多くの人にとって特別な年。しばらくはモニター越しですが、一生懸命プレーする姿勢、1球にかける思いが伝わるようなプレーを約束します。僕たちのプレーを見て、「楽しかったな」「明日も頑張れそうだな」って、少しでも感じてもらえたらうれしいです。また、こうやって野球ができるようになったのは、多くの関係者の方の苦労や努力があったからこそ。支えてくれている方たちへの感謝の気持ちも忘れずにプレーしていきたいです。

【写真を見る】移籍3年目を迎え、投手陣との呼吸もバッチリ。ベテランらしい匠のリードでチームを優勝に導く(c)KADOKAWA 撮影=福岡諒祠


【取材・文=小貫正貴】


伊藤 光   [捕手]  29 HIKARU ITOH
1989年愛知県生まれ。明徳義塾高からオリックスを経て2018年途中に加入。2014年にベストナイン、ゴールデン・グラブ賞、最優秀バッテリー賞(金子千尋)を獲得。今季も「捕手として獲れるすべてのタイトル」を狙う

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