山本美月インタビュー　コナモン大好き！ピュアな恋愛ドラマに挑む

2019年4月11日

関西ウォーカー

モデルとしての華麗さをそのままに、着実に女優としてキャリアを積み上げている山本美月。今回、現在も連載中の人気コミックを原作にしたドラマ「パーフェクトワールド」で、松坂桃李と純粋なラブストーリーに挑む。

主人公は、突然の事故で車いす生活を余儀なくされた建築士・鮎川樹(松坂)。人生にあきらめを感じ、生涯1人で生きると決めていた彼が高校の同級生・川奈つぐみ(山本)と再会、心を通わせることで変化が訪れるというラブストーリーだ。惹かれ合うほどに親の反対や恋敵の出現、病気やケガなどの問題に直面し、さまざまな壁を乗り越えていく2人の姿を描きながら、幸せとは何かを問う。

松坂との初共演に緊張しつつ、障がいをもつ人との恋愛ドラマから気付きも多いと話す山本。つぐみのとまどいや想いは、ドラマを観る私たちと同じ目線にある。つぐみの成長を見守り、2人の恋愛を応援しながらドラマを楽しみたい。

撮影前の会見でドラマについて、また関西についての話を聞いた。個別取材では、自分の気持ちをはっきり伝える受け答えが爽やかで印象に残った。

山本美月撮影＝川田洋司スタイリスト＝黒崎彩ヘアメイク＝MAKI 衣装協力＝ワンピース ¥45,000- パンツ ¥25,000-/以上マイリピアス ¥20,000- リング ¥19,000-/ススプレス(ラナスワンズ)

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Q：オファーを受けての感想は？

今まで恋愛ものはラブコメが多かったので、真剣に恋愛ドラマをやるのがすごく恥ずかしくて。でも、メッセージ性のある作品なので、やりがいはすごく感じています。最近は、同世代の方とご一緒させていただくことが少なく、年の近い方がこんなに集まる現場は久しぶりなので、みんなで仲良くなれたらと思っています。

Q：松坂さんへの印象は？

　ほんとに次元から出てきたようで、すごくピッタリだなと思います。リアルな人間らしさが加わることで、漫画の鮎川君の次元感とはまた違う次元感がある鮎川君になるような気がしています。

Q：役柄の魅力と役作りは？

つぐみはまっすぐで、可愛いくて優しくて、ザ・ヒロインというイメージがありますが、視聴者の方と近い位置にいる子だと思っています。鮎川くんと接することで、メゲたりすることもあるけど、そんな少し弱い部分もきちんと表現していけたら。1人の女性として鮎川君のことを好き、という気持ちを徐々に育てていきたいです。

Q：2人の恋愛で素敵だなと思うところは？

　私はつぐみを演じる上で、途中で疲れたり、いろいろ事故があったりしても、鮎川くんと向き合おうと思う、好きという気持ちの大きさが素敵だなと思いました。簡単なことではないと思うけれど、人の関係性はとても素敵だと思います。

Q：障がいを持つ方との恋愛の障壁というテーマについては？

お互いがきちんと向き合って話し合って進んでいくことは同じなのかなと思っていて。それが今回は、たまたま車いすに乗っている人が相手だったということなのかなと思います。

Q：初めて知ったこともあるのでは？

　車いすの人が運転できる車とか、私が全然知らなかったことがたくさんあります。この作品を知ってから、身近なバリアフリ－のものに目が行くようになりました。友達の結婚式の会場では、車椅子の方も来れるようにバリアフリーの会場ができていると聞いたり。普段なら気にしなかったことが、この作品をやることで意識するようになったのかなと思って。皆さんも私みたいに「パーフェクトワールド」を通して、そういうところに気が付いてくれたらうれしいなと思いました。

Q：超えていかなければならない壁。ご自身は？

母に「なるようにしかならない」と言われてきたので、あんまり考えずに平常心を保って現場にいるような気がします。でも、壁ばっかりですよね。監督からはよく怒られます。でも、怒られて気づくこともあるし、怒っていただけるのも幸せなので。それを壁という風に感じてないのかもしれないです。あとは…大学受験が一番壁だったかもしれない。受験と大学を卒業することは、キツかったです。必死に友達に助けてもらいながら勉強しました。

Q：つぐみはお父さんに反対されますが。

　多分うちの両親も、きっと反対するだろうなと漫画を読みながら思いました。親から反対されるのが一番キツイような気がします。でも心配するのは当然だとも思います。すごく揺れると思う。彼にも相談して冷静に考えて、一緒にちゃんと向き合っていきたいなと思います。

Q：まるでつぐみのようですが、役に共感できるところは？

　あんなにいい子じゃないので笑。でも、絵が好きなところは似てるかもしれないです。つぐみは、ほんとにまっすぐで理想的な子だと思うので、あんな女性になれたらいいなって。同じぐらいの年齢で、あんなにきちんと人と向き合える女性になれたら、幸せになれるんだろうなと思います。

Q：セリフは前日から完ぺきに頭に入れてると。覚え方は？

　目で見て口に出して読んで、閉じて、言って。あと、お皿洗いながらとか口にして、どういう動きが付けられても言えるようにしておこうと。その後、お風呂の中でもう一回言ってみて、あ、言えないなって思ったら、もう一度見て、覚えて。そして、台本は枕元に置いて一緒に寝てます笑。きちんと寝ることで、最終的に入ってるような気がします。

Q：関西で印象に残っている場所は？

　この前、友達に太陽の塔に連れて行ってもらいました。素敵だなぁと思って中に入りたかったんですけど、急に決めた関西で、予約してなかったので入れませんでした。関西には友達に会いに行ったんです。悩んでる時とか、その子に会いたくなるんですよ。だから、関西にはリフレッシュしに行ってます。

Q：関西で食べたいものは？

　その時は、友達の家でたこ焼きパーティをしました。帰りは新幹線に乗る前に、新大阪駅の近くでお好み焼きを食べました。コナモン大好きなんですよ。お好み焼きのソースが好き。福岡のもおいしいですけど、コナモンはやっぱり関西ですね。

Q：大阪の印象は？

　あんまり町を歩いたことはないんですけど…私はもうちょっと静かでいたい笑。元気な人が多いなっていうイメージですね笑。

やまもとみづき●1991年7/18生まれ、福岡県出身。2009年にモデルデビューし、11年から女優活動を開始。話題のドラマや映画に多数出演し、現在、大河ドラマ｢いだてん～東京オリムピック噺(はなし)～｣(毎日曜20：00～、NHK)に出演中。昨年12月、27歳で初写真集｢Mizuki｣(宝島社)を出版。6/21(金)公開の映画｢ザ・ファブル｣に出演