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【台風5号】狭まった13の進路予想、最大警戒エリアは?

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2017/08/04 20:17 ウェザーニュース

日本の南の海上を迷走しながら接近してきた台風5号。3日昼の段階で各機関の予想が定まってきました。

世界の各機関の進路予想13本を元に、可能性の高いルートを見極め、最大警戒エリアはどこか?次に警戒が必要なのはどこか?解説していきます。

ルートは「奄美・九州直撃コース」

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世界の各機関による最新の解析では、台風5号は九州北部に進む予想が5割、南部に進む予想が4割、その他のルートを取る可能性が1割となっており、今後は気象庁の予報円の中心を通って奄美諸島を通過し、九州に上陸する可能性が高まっています。

このルートの警戒・注意が必要なエリアは、「沖縄」「奄美」「九州」「中四国」「近畿」「東日本」です。
その中で一番警戒が必要なエリアは「九州」「奄美」です。

最大警戒エリア「九州・奄美」

進路で直撃となる九州や奄美は、建物破損・車横転レベルの暴風や大雨による河川氾濫、土砂災害に最大限の警戒が必要です。

【予想雨量】
奄美:多い所で総雨量500-600mm
九州:多い所で総雨量500-600mm
【予想風速】
奄美:最大45-50m/s 最大瞬間 55-70m/s
九州:最大40-45m/s 最大瞬間 50-60m/s

◆九州北部豪雨エリアへの影響
被害が出たエリアの復興作業の妨げだけでなく、再度の災害発生の可能性があります。特に大分県の日田市、福岡県の朝倉市は厳重な警戒が必要です。

◆熊本地震エリアへの影響
地震発生から1年。まだ多くの家では屋根にブルーシートがかかっているなど、復興途中です。暴風雨によって、家屋の損壊が進んだり、復興作業の妨げになる恐れがあります。

次に警戒が必要なのは「近畿」「中四国」

近畿で警戒が必要なのは「大雨」の影響です。
特に、和歌山・三重・奈良・高知・徳島では、激しい雨が長時間降り続き、土砂災害・河川氾濫の恐れも。

台風の東側を回る非常に湿った暖かい空気が吹き込む九州、四国の太平洋側および紀伊半島の南東斜面で雨量が多くなり、総雨量で100-150㎜の大雨になる恐れがあります。

注意レベルのエリアは「沖縄」「太平洋側エリア」「東日本」

直接の影響は無いものの、非常に強い台風の影響で、高波が発生しています。
沖縄では大しけ、関東でも2m以上の高波に警戒が必要です。この週末の海水浴はお控えください。

※4mは大しけ、2mは遊泳禁止レベルです。

◆東日本太平洋側で大雨
また、台風が西日本から遠ざかった後、朝鮮半島方面へ向かう際に、南から大量の湿った風が吹き込む恐れがあります。
その場合、関東など東日本太平洋側では積乱雲が次々に発生し大雨となる可能性も。直撃がない東日本も油断できません。


今回の台風5号は、九州を中心に甚大な災害に繋がるポテンシャルをもっています。
週末から週明けにかけては厳重な警戒と十分な備えをお願い致します。
>>最新の台風情報はこちら

3本予測を随時確認

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ウェザーニュースでは、13本の中からよりすぐった3者(気象庁・JTWC・ウェザーニュース)の進路を比較しながら、最新の見解を更新していきます。
>>3本の予測モデルはこちら
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