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ドコモ、接客シーンなどで使える2種類の翻訳アプリを横須賀市で実証実験

2016.07.07

Updated by Naohisa Iwamoto on July 7, 2016, 06:55 am JST

NTTドコモは2016年7月6日、2つの翻訳アプリケーション「単語翻訳アプリ」「インタビュー翻訳アプリ」を開発したと発表した。2016年7月中旬から9月下旬まで、横須賀市が実施する「商店街まちなかインバウンドの実証実験」で実用化に向けた検証を行う。

「単語翻訳アプリ」は、店舗での訪日外国人への接客などを想定した1対1のコミュニケーションをサポートするもの。会話の中から主要な単語だけを抽出して、翻訳内容とともにスマートフォンの画面に表示する。発語した文章のすべてを翻訳するのではなく、主要な単語の翻訳結果を見て人間が意図を類推できるようにすることで、コミュニケーションを支援する。 対応するのは、英語、中国語、韓国語の各言語と日本語の間の翻訳となる。

「インタビュー翻訳アプリ」は、外国人観光客の道案内、ボランティア、イベントでのインタビューなどを想定したもの。翻訳する言語をボタン操作で切り替えられる専用のマイクを利用して、発話者にマイクを向けることでスムーズな会話を実現する。会話の翻訳内容はスマートフォンやタブレットの画面上に表示される。対応するのは英語と日本語の間の翻訳。

これらのアプリは、横須賀市内の商店街エリアで実施する横須賀市まちなかインバウンド実証実験の第2段階で、検証を実施する。ドコモは、3月から5月にかけて実施した同実証実験の「第1段階」で「はなして翻訳 for Biz」の検証を行った結果から、需要の高いシーンに特化した翻訳コミュニケーションの検証を新開発の2つのアプリで行う。いずれも、NTTドコモ、SYSTRAN INTERNATIONAL、フュートレックが共同出資して設立したみらい翻訳のプラットフォームで動作する機械翻訳エンジンを利用している。

【報道発表資料】
「単語翻訳アプリ」・「インタビュー翻訳アプリ」を開発

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。