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2021年02月15日 14:17 更新

【医師監修】産後におならが止まらない! 3つの原因と対処法

産後、なんだか「おなら」が多くなった気がする、ちょっとおなかに力を入れるだけで、出てしまう……そんな悩みはありませんか? 産後はおならが出やすくなるものなのでしょうか。また、対処方法はあるのでしょうか。産後のおならについて解説します。

産後におならが出やすくなる理由って?

産後におならが止まらなくて憂鬱な女性

妊娠前にくらべて、産後はどうもおならが出やすくなった気がする……。そんなふうに感じている人は、実は少なくないかもしれません。なぜなら、産後に起こる体の変化のなかには、おなら増の原因になりうるものがいくつかあるからです。

まずは、おならと関係のありそうな、産後の体の変化について探ってみましょう。

理由1 便秘の影響

そもそもおならとは、腸内にたまったガス。このガスは、おもに腸内にすみついている「腸内細菌」が作り出した気体でできています。

産後は、「妊娠中や出産時にできた痔や会陰切開の傷が気になって排便がうまくいかない」、「母乳育児のために水分不足になりやすい」、「トイレに行くタイミングを逃しやすい」などの理由で便秘になりやすいものですが、便秘になると、便が腸に長い時間留まることで腸内細菌の生み出すガスは増えることも。

その結果、おならが出やすくなる場合もあります。

理由2 睡眠不足の影響

また、産後は、生活自体が変わります。赤ちゃんの睡眠リズムに合わせて、睡眠不足にもなりやすいものです。長期にわたる睡眠不足は、腸内細菌叢のバランスに変化を起こす可能性があるとする研究もあります。

腸内細菌叢が変わると、食べたものの分解のされ方が変わり、ガスの発生の仕方も影響を受けます。それによって、おならが出る頻度だけでなく、においも変質する場合があります。

理由3 骨盤底筋の働きが低下し我慢できなくなる

骨盤底筋群は、子宮や膀胱などの骨盤内の臓器を支えて、正しい位置にキープする役目を担ういくつかの筋肉の総称。この骨盤底筋群は出産によって押し広げられ、産後はゆるみます。

「肛門括約筋」も骨盤底筋群を構成するひとつの筋肉ですが、この筋肉がきちんと働かないと肛門周りをうまくコントロールできず、おならを我慢できなくなるという場合もあります。ひどい場合には、便が漏れてしまう人もいます。ちなみに、骨盤底筋群のゆるみは、産後によく起こる「尿もれ」も引き起こします。

産後のおならの悩み対策は?

ここまでで説明したように、産後におならが気になるようになっても不思議ではありません。でも、できることなら改善したいですよね。そのためには、どのような方法があるでしょうか。

対策1 便秘を改善する

まずは、便秘を改善しましょう。ごく基本的なことですが、食生活をととのえて、食物繊維を積極的にとり、水分補給をこまめにして、適度に体を動かすことが大切です。

特に食物繊維は、よく噛まないと食べられない食品に多いため、忙しくて早食いになりがちな食生活だと、つい敬遠してしまうかもしれません。毎食はむずかしくても、せめて1日1食でも、根菜などを意識してとれるような食事をしましょう。サプリメントで補給する方法もあります。

また、産後はなかなかむずかしいかもしれませんが、睡眠時間をできるだけ確保して。赤ちゃんが寝たら、一緒に寝るようにしてみましょう。

また、いろいろ心がけようと思っても、産後、便秘が改善しない場合は、我慢せず医療機関を受診して、産後の便秘によい薬を処方してもらいましょう。
産後の便秘について、くわしくは下記の記事を参照してください。

対策2 骨盤底筋群の回復を促す

ゆるんだ骨盤底筋群は、エクササイズで引き締め直しましょう。よく行われているのは「ケーゲル体操」と呼ばれる方法。

肛門と腟にキュッと力を入れて引き締め、そのまま5秒間キープしたらゆるめる、という動作を何回か繰り返します。立っていても、寝ていても座っていても、どんな姿勢でもできるので、リラックスしてやってみましょう。家事をしながらでも、ちょっと意識するだけでできるので、少しずつ体の変化を感じてみてください。

ただ、出産直後は会陰の傷が痛むこともあり、また骨盤も不安定なので、産後1ヶ月くらいしてから始めるようにしましょう。

ケーゲル体操について、くわしくは下記の記事を参照してください。

まとめ

産後のおなら対策にヨガをする女性
Lazy dummy

産後はおならが出やすい状態になっても不思議はないことを紹介しました。改善のためには生活リズムを整えることなどが大切ですが、産後すぐは赤ちゃんのお世話で手一杯ですよね。でも、成長にともなって少し余裕も出てくると思います。あまり焦らず、できるところから整えていきましょう。また、頑固な便秘はあまり我慢せず、受診して治療を受けましょう。

(文:関川香織/監修:太田寛先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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