会見で記者の質問に答える尹泰皓班長=11日、世宗(聯合ニュース)
会見で記者の質問に答える尹泰皓班長=11日、世宗(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国政府が11日、新型コロナウイルスの感染者が急増しているイタリアとイランを「検疫管理地域」に指定し、両国からの入国者に対する検疫を強化した。政府の中央対策本部の尹泰皓(ユン・テホ)防疫総括班長(保健福祉部公共保健政策官)が定例会見で明らかにした。両国からの入国者には健康状態質問書の提出と体温測定を義務付ける。

 検疫管理地域とは、感染症の流行により特別な検疫が必要と判断した対象国を指す。検疫法の改正に伴い変更された名称で、法改正前は「汚染地域」と称していた。

 これに先立ち、韓国政府は新型コロナウイルスの流入を防ぐため、中国と香港、マカオを汚染地域に指定。これらの国・地域からの入国者を対象に特別入国手続きを行っている。対象の入国者は健康状態を申告するための専用アプリをスマートフォンにインストールする必要がある。

 入国制限は先月4日以降、中国・湖北省で発行された旅券の所持者と14日以内に同省滞在歴のある外国人に対してのみ実施している。新型コロナウイルスは世界的に流行しているが、現状ではまずは国内での感染を抑えることに防疫の焦点を当てるべきだと政府は判断している。

 中央防疫対策本部によると、韓国での感染者数は11日午前0時現在、計7755人となっている。死者は計60人。


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