プロが使うパッティング練習器具と同じ効果が得られる「家練ドリル」とは?【パッティング専門コーチが解説】

「より真っすぐ転がすためにはイントウインの軌道でストロークすること」と語るのは、25年の開幕戦から活躍中の菅楓華らを指導する平田智コーチだ。ストロークの軌道を整えるお家ドリルを教えてもらおう。

教えてくれた人/パッティング専門の平田智コーチ

エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡でツアープロからアマチュアまで教える。女子プロの菅楓華や昨年、アマチュアでステップ・アップ・ツアーを制し、プロテストに合格した都玲華を教える。

お家ドリル④ 軌道と打点を整えるドリル

自宅で簡単にできる軌道と打点を安定させるためのドリルを紹介します。

軌道はクラブパスとも呼ばれますが、ストローク中に軌道のズレが生じていても自分では気づきにくいものです。理由はストローク中にはヘッドをずっと目で追い続けないため確認しづらいことと、打ち出し方向に対する影響が少ないことも気づきにくいポイントです。

パッティングにおいて一番大事なのは打ち出し方向になりますが、その打ち出し方向を決める要素としてインパクト時のフェースの向きが特に重要であり、軌道が占める割合は約10%程度と少ないためフェース面に対する意識のほうがどうしても強くなり、軌道にまで意識が向かないということがあります。

それでも軌道がズレていても良いのかというとそうではありません。インサイドアウトやアウトサイドインが強いとインパクトの瞬間にフェース向きと軌道の差によってサイドスピン(スピン軸の傾き)が出てしまいます。

サイドスピン(スピン軸の傾き)が強いと転がりが悪くなるだけでなく、ラインによって曲がり方が変わってくることにつながります。例えばフックスピン(スピン軸が左に傾く)が強い場合、フックラインは通常よりも大きく曲がり、スライスラインでは曲がりが小さくなるなど、傾斜の度合いが同じでも狙いが変わってしまうためライン読みを難しくしてしまう可能性もあるのです。

その他にも軌道が極端にズレてしまうとセットアップした場所にヘッドが戻りにくくなるため打点も安定しなくなるのですが、そうなるとタッチコントロールにも影響が出てしまいます。

それでは軌道と打点を揃えるための練習方法をご紹介します。

まず構えたときのヘッドの両わきに電池などを立てて目印を置きます。そしてテークバック側、フォロースルー側20cmの所に同じ幅で置きます。ただし構えたポジションの直線上ではなく0.5cm手前に置いてください。

これはパターにはライ角があるため少しアークを描くのが自然な動きになるためです。ライ角通りにセットアップしていれば20cmテークバックを引いた時には0.5cmほど内側を通るのが自然なアークになるためこの位置で立てた電池に当たらないようにストロークできれば、ニュートラルな軌道と芯に当たる確率が高くなるので是非お試しください。

文/平田智(パッティング専門コーチ)
取材協力/エンジョイゴルフ福岡

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