「豊岡は第2の故郷」 地域おこし協力隊DJが音楽イベント『豊岡プチロックフェス』開催 6月8日

 平田オリザさん(劇作家・演出家)のラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、豊岡市地域おこし協力隊の傳川一美さんが出演。移住の経緯と仕事、市民と作りあげる音楽イベントについて語った。

 傳川さんは、神奈川県横浜市出身。CMソングやアニメソングの歌唱をはじめとした音楽関連の仕事を経て、一般企業で人材育成に従事していた。

 48歳のときに「声を使って人の役に立つ仕事をしたい」と思い立ち探していたところ、豊岡市の地域おこし協力隊『ラジオDJ』募集の記事に出会った。

 豊岡という土地の名前も知らなかったが、運命を感じて応募したところ、見事合格。しかし、いざとなると「(面接の際に訪れた)城崎温泉も素敵だったけれど、長年勤めた会社を辞め、夫を残してまで移住して本当によいのだろうか」と決断に迷ったという。

 夫も当初、豊岡への移住に驚きを隠せなかったというが、「いまの年齢で合格したならすごいこと。やりたいことに出会えたのだからチャレンジしたほうがいい」と最終的に支持し、単身で2拠点生活をスタート。念願のFMジャングルでDJを務めるほか、豊岡市の観光サイトの記事も執筆している。

 神奈川に帰ってくるたびに生き生きとしている妻の姿もあってか、今年3月には、リモートワークが可能となった夫も豊岡へ移住した。

 ラジオでの取材を通して、豊岡の自然環境、有機農業、コウノトリの取り組みなどに共感を覚え、地域との関わりを楽しんでいるという、傳川さん。移住当初、市役所職員から手渡された『とよおか豆事典(2020年版)』も豊岡を好きになる後押しとなった。

「洋服屋さんが少ないなど、不便さを感じたのは最初だけ。年齢的に物欲もそれほどなく、むしろコンパクトなまちの規模感が心地よいですね」(傳川さん)

 そんな傳川さんが、地域おこし協力隊(任期3年)の締めくくりとして音楽イベント『豊岡プチロックフェス』を企画した。会場は地元の方に親しまれている映画館・豊岡劇場。同イベントについて、傳川さんはこう語る。

「若い人たちに、パッションというか青春できる場を学校以外で提供したくて。自分の強みである音楽をいかして、昔の仲間も呼んだらおもしろいことになりそうだなと思った」(傳川さん)

 同イベントは、6月8日(日)に開催。さながら音楽フェス会場のように、館内2つのステージを回遊しながら計17バンドの音楽が楽しめる。

 スペシャルゲストには、ガガガSPのコザック前田さんを迎える。傳川さんは、ポールダンサーとセッションする予定だという。エンディングには、ワークショップで市民から集めた“豊岡の魅力”をことばで紡いだ『豊岡ソング』を有志らが生演奏で披露する。

「(市民からは)『何もない』って言葉もでたけど、『それがイイよね』みたいな言葉も出て。陰と陽、そういうのをつなぎ合わせてストーリーにしていきました」(傳川さん)

 平田さんが学長を務める「芸術文化観光専門職大学(CAT)」(兵庫・豊岡市)は、今春、初めて卒業生を送り出したばかり。但馬に魅力を感じ、残る決断をした学生も複数いるという。

 傳川さんは、豊岡の魅力をこのように語った。

「自分のなかで『循環』というテーマがある。豊岡には、『SDGs』なんて言葉が流行る以前から、コウノトリと共生する農法があったり、竹野の海で200人規模のゴミ拾いをしていたりする。もうすでに第2の故郷です!」(傳川さん)

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2025年5月29日放送回より

関連記事

ラジトピ ラジオ関西トピックスの他の記事も見る

関西の主要なニュース

兵庫のニュースランキング

ランキングの続きを見る
ニューストップへ