F1メカ解説|レッドブル、F1スペインGP投入アップデートは冷却向上だけじゃない? チームの説明以上に“重要”かも

 レッドブルは、F1スペインGPにアップデート版のパッケージを持ち込んだ。チームはこれについて、冷却性能向上のためだと説明したが、実際にはそれ以上の効果を見込んだものであるようだ。

 一昨年、昨年と圧倒的な強さを発揮したレッドブル。今季も開幕直後は圧倒的な強さを誇っているように見えたが、前戦カナダまでの9戦で3敗。パフォーマンス差も、フェラーリやマクラーレン、そしてメルセデスに詰められている印象である。

 そんなレッドブルは、F1スペインGPに向けてアップデート版のパッケージを投入。サイドポンツーン吸気口の変更についてチームは、「欧州ラウンドで今後予想される高温のレース」への対策として考案されたものだと説明。シミュレーションにより、出口側のルーバーの開口部を増やす必要性を最小限に抑えることを目指したと説明した。

 初日の走行を終えたマックス・フェルスタッペンも、「非常に小さなアップデートだ。大したことないよ」と語り、今回のアップデートがそれほど重要なモノではないことを強調した。

 しかしサイドポンツーンの吸気口は確かに変更されているものの、サイドポンツーン全体の形状にも大きく手が加えられており、パフォーマンスも間違いなく向上しているはずだ。

 RB20は、サイドポンツーンの吸気口が、水平方向と垂直方向のL字型に開けられている。このうち、今回変更が加えられたのは、垂直方向の吸気口だ。形状が複雑になり、上端と後端の開口部の幅が広くなっている。一方で中央部分は以前よりも狭くなっている。

 この変更により、サイドポンツーンのアンダーカットがきつくなり、フロアとの間のスペースが広く取られるようになった。これに伴い、フロアとサイドポンツーンの接続方法に関しても、変更が加えられた。

車両後方にも変更点

 RB20は車両後方にも、変更が加えられている。

 レッドブルはビームウイングを変更したことで、リヤウイングの翼端板下部にも調整を加える必要があった。チーム曰く、翼端板のこの部分は、レギュレーションで許されている最大限の幅まで広げられているわけではなく、以前よりも扇状に広がっていることを認めている。つまりレッドブルは、ビームウイングをより外側まで伸ばすことができたようだ。

 その効果を確認するため、スペインGPのFP1では、ビームウイングにフロービズペイントが塗られた。ディフューザーの角にもフロービズペイントが塗られているということは、この新しいビームウイングにより、ディフューザーから引き出される気流も変わっているということなのだろう。

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