スーパー耐久シリーズ2025第3戦『富士24時間レース』は、5月30日〜6月1日に富士スピードウェイにおいて開催。スタートは雷雨のために1時間遅れて23時間レースとなり、夜になると霧のために何度もセーフティカー(SC)が導入され、夜中には約40分、早朝には3時間近くも中断するなど混乱した。レースはライバルのアクシデントからのリタイアもあり、予選5番手スタートの23号車TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/片岡龍也/奥本隼士/中山友貴/元嶋佑弥)が逃げ切り初優勝を果たした。
2018年にS耐シリーズの一戦として復活した24時間耐久レースはすっかり富士のイベントとして定着し、今年もキャンプサイトでのベーベキューを楽しむファンの姿が多く見られた。
今回は全10クラスに60台の車両がエントリーした。30日に行なわれた予選でポールポジションを獲得したのは、ST-Xクラス(全6台)の33号車Craft-Bamboo Racing Mersedes-AMG GT3(Lee Jeffrey/太田格之進/Chen Dean/Kalender Tom/元嶋成弥)。31日15時スタート予定の決勝レースは、直前に雷雨となったことから1時間ディレイとなり、ゴール時間に変更がないことから23時間レースとして開催されることとなった。
スタートから33号車メルセデスが堅実なレース運びをする中、予選2番手の81号車DAISHIN GT-R GT3(大八木龍一郎/坂口夏月/大八木信行/青木孝行/木村偉織)や開幕戦から連勝中の666号車seven × seven PORSCHE GT3R(BANKCY/藤波清斗/近藤翼/渡会太一/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、そして23号車メルセデスがトップ争いに絡んだ。しかし81号車GT-Rは朝にパワステのトラブルで後退した。
レースも残り4時間となる頃、トップの33号車メルセデスに他の車両が接触したことが影響し、33号車メルセデスはペースが上がらなくなり、さらにエキゾーストから出火してピットイン。ここでリタイアとなった。これで23号車メルセデスがトップに立ち、終盤の666号車ポルシェの追撃を振り切り初優勝。メルセデスAMG GT3は大会3連覇を果たした。54秒差の2位は666号車ポルシェ、3位は101号車Hitotsuyama Audi R8 LMS(鈴木建自/小川颯太/ジェームス・プル/猪爪杏奈/川端伸太朗)だった。
ST-Zクラス(全9台)は25号車 raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT(田中優暉/名取鉄平/松田次生/佐藤公哉/ロニー・クインタレッリ/柳田真孝)が、ポール・トゥ・フィニッシュ。ST-TCR(全2台)は19号車BRP★NUTEC 制動屋 CUPRA TCR(東風谷高史/末廣武士/奥住慈英/大野尊久/井本大雅/奥村浩一)がS耐初優勝を飾った。メーカーの開発車両によるST-Qクラス(全6台)は全車が完走した。
ST-1クラス(全2台)は47号車D’station Porsche 992(星野辰也/星野敏/浜健二/田中哲也/樺木大河/上村優太)が初優勝。ST-2クラス(全8台)は72号車OHLINS CIVIC NATS(金井亮忠/山野哲也/野島俊哉/山﨑一平/大津弘樹)が初の24時間レース優勝を果たした。ST-3クラス(全4台)は39号車エアバスターWINMAX RC350 TWS(藤田真哉/眞田拓海/伊藤鷹志/大滝拓也/高橋蓮)が今季2勝目を挙げた。
ST-4クラス(全9台)は884号車シェイドレーシング GR86(影山正彦/清水英志郎/山田真之亮/新田守男)が今季3勝目を挙げた。前輪駆動のST-5Fクラス(全7台)はアンドリーガル Moty’s FIT(佐藤勝博/川福健太/上田浩司/志賀卓弥/笠原潤一郎/馬場優輝)がS耐初優勝を飾った。後輪駆動のST-5Rクラス(全7台)は88号車村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/太田達也/雨宮恵司/黒沼聖奈/吉田綜一郎)が開幕戦以来の今季2勝目を挙げた。
悪天候でスタートディレイから2度の中断。混乱の富士24時間はTKRI松永建設AMG GT3が初制覇|スーパー耐久第3戦
motorsport.com 日本版 2025年06月01日 20時49分