絶滅寸前の「国産ワゴン市場」にトヨタが新型「クラウンエステート」投入! 「SUV」との融合で使い“勝手サイコー”! やっぱりステーションワゴンが魅力たっぷりなワケ

現行「クラウンシリーズ」の第4弾として、「クラウンエステート」がデビューしました。ワゴンとSUVと融合させたモデルですが、これをきっかけにワゴン人気は復活するのでしょうか。ワゴンの魅力を再検証してみました。

ワゴン×SUVの「クラウンエステート」登場で人気復活なるか?

 2025年3月にトヨタ「クラウンエステート」が発売され、16代目となる現行「クラウンシリーズ」の全モデルが登場しました。

 現行クラウンは、従来のセダン主体のラインナップから脱却し、新たな「日本の高級車」を定義。

 セダンの「クラウンセダン」のほか、「クラウンクロスオーバー」「クラウンスポーツ」、そしてクラウンエステートはSUVスタイルを採用していますが、なかでもクラウンエステートはステーションワゴン(以下、ワゴン)とSUVを融合させています。

 ワゴンがブームとなったのは、1990年代〜2000年代初頭と遥か昔の話。SUVやミニバン、軽自動車が主流となった現在、ワゴンのラインナップが激減しています。

 なぜここまで衰退してしまったのか不思議なくらい不人気ジャンルになってしまったのですが、ワゴンには多くのメリットがあるのです。

 まず、国内市場におけるワゴンの現状を確認してみましょう。

 現在、新車で購入できる国産ワゴンはトヨタ「カローラツーリング」と「カローラフィールダー」、スバル「レヴォーグ/レヴォーグレイバック」くらい。

 ただし、カローラフィールダーは2025年10月に生産終了することが発表されており、国産ワゴンは風前の灯火ともいえる状況です。

 なお、輸入車ではセダンとワゴンが併売されているモデルが多くあります。

 では、ワゴンが衰退した原因はどこにあるのでしょうか。

 国産・輸入車を問わず扱う自動車販売店のオーナーN氏に話を聞くと、そもそも最初にSUVに乗り換えたのがワゴンのユーザーだったと言います。

 趣味性が強いワゴンからよりアウトドア感のあるSUVへの乗り換えは、「近年の震災や大雨・大雪などの異常気象の多さなどから、いざというときの悪路走破性を求める傾向が強まった結果、ごく自然な成り行きなのでは」と分析しているそうです。

 SUVから改めてワゴンに乗り換えたA氏(50代男性)に話を聞いてみました。

「車高が高くて上から見下ろすようなポジションからの視界は市街地走行でも良好でしたし、最低地上高も上がっていて段差を楽に乗り越えられるSUVの魅力は分かります。頭上に余裕のある広い居住空間も快適でした。

 しかし、重心も高くなっているので高速道路で不安定な挙動に陥ったり、思ったよりも荷室が狭いなど、意外に足りない部分もありました。

 悪路を走る機会は年に数回あればいいほうですし、ならば車高が高すぎず、荷室が使いやすいワゴンのほうが自分のライフスタイルに合っていると思ったんです」

 SUVは居住空間と悪路走破性に主眼を置いており、積載性は、後席を折りたたむといったシートアレンジで対応する作りです。

 一方でワゴンの場合、快適な居住空間を確保しつつ、奥行と深さのある荷室で荷物の積み下ろしも楽に行えます。実用性に関しては、SUVよりもワゴンのほうが優秀なのも事実です。

 現在の国産ワゴンの評価をネットで調べてみると、主に走行性能に関する話が多く、荷室など実用的な部分での評価は意外に少なめ。つまり、ワゴンはスポーティな走行性能が求められており、かつそれを実現していることが評価されていると言えます。

「運転感覚はセダンとほぼ一緒だと思いますが、クラウンエステートのように最低地上高が高い車種なら、SUVの悪路走破性とセダン並みの自然な運転感覚、走行性能を併せ持っているでしょう。

 そういう意味では、ワゴンベースのクロスオーバーが最強かもしれないですね」(ワゴンオーナーA氏)

※ ※ ※

 優秀なワゴンですが、多少のデメリットもあり、室内高はSUVに劣るため開放感が希薄なこと、また延長されたリアが比較的長いことから取り回し(特にバック走行や車庫入れなど)には慣れが必要なこと。

 ただし、それも数時間乗ればすぐに慣れるレベルといえ、思った以上に快適で、むしろSUVよりも扱いやすい印象を受ける人も多いでしょう。

 現在はワゴン人気も下火な状態ですが、クラウンエステートの登場がきっかけとなり、ワゴンの優位性が見直される可能性も否定できず、逆に1周回って、今あえてワゴンに乗るのはツウっぽくて良いのではないでしょうか。

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