「フラッと大阪万博」にトライ! 予約なし、行列を避けてどこまで楽しめるのか【現地ルポ】

【話題の現場 突撃ルポ】#47

 そうだ万博、行こう──。大阪・関西万博の開幕から1カ月が過ぎた頃、そう思い立った日刊ゲンダイ記者は今月17日(土)に現地を訪れた。その前日は2025万博の会場(夢洲)と間違える人が後を絶たない万博記念公園にあえて足を延ばし、「太陽の塔」に度肝を抜かれたばかり。果たして、万博はパビリオンの予約なしでフラッと行って楽しめるのか。

  ◇  ◇  ◇

 この日、夢洲はあいにくの天気。低い雲が垂れ込め、弱い雨が降ったり、やんだり。目玉の大屋根リングが閉鎖されるほどの強風が吹いていたのに、半袖を着ていても蒸し暑さを感じる妙な天候だった。

 それでも、そこそこの人出だったようで、来場者は12万3974人(関係者1万6464人)。家族連れやカップル、インバウンドなど老若男女で賑わい、予約なしで入れるパビリオンの中でも人気のアメリカ館やフランス館は正午時点で2時間待ちの大行列だった。

 予約が必要かどうかは、万博協会がホームページで毎日更新している「万博情報」から確認できる。とりあえず、予約不要のパビリオンをピックアップし、長時間並ばずに入れそうな所を探すことに。ちなみに、手荷物がある場合は会場のロッカー(1回1000円)に預けておくのがベターだ。

 スマホなどからロッカーの空き状況を確認できないため、「埋まっていたら……」と不安になるが、ご安心を。現地スタッフによれば、「東西ゲートに各300個ほどコインロッカーを用意していますが、悲しいかな、開幕以来一度も埋まったことがない」とのこと。「また使ってやってください」と苦笑する表情は寂しげだった。

アイルランド館は受付終了

 まず初めに向かったのはロボット・モビリティー館。VRを駆使した宇宙遊泳や月面走行シミュレーションが体験できるが、どちらも90分待ちだったため断念。

 代わりに10分ほど並んで、ノートパソコンにつながれたハンドルを使い月面上の探査機を操作する“簡易版”を体験した。

 制限時間の2分以内にゴールを目指すが、クレーターに落ちたり、無重力のせいで車体が浮き上がって時間をロスしたり、あえなく時間オーバーで終了。宇宙に行くことはないし、よかろう。

 5分ほど並んで入ったマレーシア館では、IoTに特化した都市づくりを見学。「へ〜」と感心しつつ、今度はアイルランド館に向かうと、整理券の配布開始15分前にもかかわらず、受け付け終了のアナウンスが。やや落ち込んだものの、ベトナムの伝統的なサンドイッチ「バインミー」(1650円)で腹を満たして悲しみにさよならだ。

 ついでに1970年大阪万博のレシピを再現したという「レトロソフトクリーム」(700円)も堪能。丸みを帯びた太いグルグルがいかにも昭和っぽく、ひと口頬張るとミルク感がいっぱいに広がる。味は申し分ないが、1分もしないうちに溶け始めるので要注意だ。

 巨大な赤い球体がトレードマークのシンガポール館、これまた真っ赤なオマーン館、コーヒーの香りが漂うコロンビア館など、参加国が独自に用意したタイプAのパビリオンでも、探せば15分ほどの待ち時間で見て回れる。ただ、共同出展のコモンズ館も捨てがたい。

1時間で1館は回れる

 コモンズA館には、アフリカやヨーロッパ、中東、アジアなどから29カ国が出展している。とりわけ賑わっていたのが、手作りの工芸品や宝飾品を販売する中東・イエメンのブース。「海洋資源の持続可能な管理」(スリランカ)など、どの国も展示の幟に真面目なメッセージを載せる中、なぜかイエメンは「いつでもイエメン」と意味深。だが、それがいい。

 東アフリカに位置するブルンジのブースでは、スペシャルティーコーヒー(648円)を販売。現地のお兄さんが手持ちの太鼓を叩きながら「おいしいし〜、いいニオイだし〜」と呼び込んでいた通り、香り高くキリッとした味わいだった。

 滞在7時間のうち入館できたパビリオンはコモンズも含め計6館。そこそこ楽しめるが、1日券は大人7500円と安くない。気軽に行くもんじゃないな。

(高月太樹/日刊ゲンダイ)

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