悲願を達成し、表情も明るかった。
5月場所を制し、横綱昇進が決まった大関大の里(24)が昨26日、所属する二所ノ関部屋で一夜明け会見を行った。
「手の使い方が完璧だった。止まらない相撲、圧倒する相撲が多かった」と自画自賛した“横綱”。今場所は立ち合いで突き放し、右を差しつつまわしにこだわらずに前に攻め、初日から14連勝。圧倒的な強さを見せつけた。
2場所連続Vの大の里の実力を疑う者は皆無だが、いつもこうした相撲ばかり取れるわけではない。今後、対戦相手は「横綱には何をやってもいい」と言わんばかりに、これまで以上にあの手この手で崩しに来る。実際、千秋楽では横綱豊昇龍の技術に屈し、全勝を逃している。
問題は部屋の立地も
稽古量の課題もある。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「大の里は量より質を重視しがち」と言えば、八角理事長(元横綱北勝海)も「馬力の力士は稽古をしないと落ちるのが早い」と注文をつけた。ただでさえ、角界では「稽古嫌い」と見る向きも多い。勝ち続けていればともかく、結果を出せなかったり、ケガでもしようものなら、「待ってました」とばかりに手のひら返しをされかねない。そうした雑音を封じるためにも部屋で行う日々の稽古に加え、出稽古でさまざまなタイプの力士と相撲を取る必要がある。
「ただし、問題は茨城県という部屋の立地です。今の二所ノ関部屋に出稽古に来た力士はほぼおらず、自分から出稽古に行くしかない。同県の式秀部屋は三段目以下の力士しかいないので論外。かといって都内の部屋は往復だけで3時間かかる。その労をいとわずに稽古に励めるかどうか。5月場所直前は体調不良で調整が遅れていたこともあり、千葉県の佐渡ケ嶽部屋、足立区の境川部屋と異例の“遠征出稽古”に赴いた。つまり、行けないことはないのです」(若手親方)
横綱になったからこそ、休んでいる暇はないというわけだ。
◇ ◇ ◇
そんな大の里は今後、途方もない“札束シャワー”を浴び続けることになりそうだ。タニマチから酒席に呼ばれれば「お車代」として数十万円、パーティーを開けば1000万円単位のカネが舞い込むという。いったいどういうことか。角界の仰天のカネ事情とは――。
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