スペースワン、防衛省の実証衛星打上げ事業に関連した契約締結 カイロスで2026年度予定

日本企業のスペースワン株式会社は2025年5月28日、防衛省が実証衛星の打ち上げを予定している「多軌道観測衛星」の打上げ輸送サービス業務に関する契約を、日本企業のSpace BD株式会社との間で締結したと発表しました。

Space BDが防衛装備庁から受託した多軌道観測実証衛星の打上げ事業において、スペースワンは同社のロケット「カイロス(KAIROS)」による衛星の低軌道への打ち上げを担当することになります。打上げ予定時期は2026年度です。

多軌道観測衛星とは

多軌道観測衛星は宇宙領域把握(Space Domain Awareness: SDA)能力の向上を目的とした光学衛星で、低軌道から静止軌道までの衛星を観測します。実証衛星では実際に衛星の動きを検知する実証が行われる予定です。

防衛省は多軌道観測実証衛星の製造・試験に関する事業について、スペースワンの株主でもある日本企業のキヤノン電子株式会社との間で2024年3月に契約を締結しています。

カイロスとは

カイロスはスペースワンが開発した全長約18m・3段式の固体燃料ロケットで、ペイロードの軌道投入制度を高めるための液体推進系キックステージを備えています。同社は契約から打上げまでの「世界最短」と打ち上げ頻度の「世界最高頻度」を目指すとしています。

これまでに2024年3月と12月の2回打ち上げられましたが、衛星の軌道投入には至っていません。

関連画像・映像

【▲ 多軌道観測衛星のイメージイラスト(Credit: キヤノン電子)】
【▲ 2024年12月に打ち上げられた「カイロス」ロケット2号機。公式ライブ配信から(Credit: スペースポート紀伊周辺地域協議会)】

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

関連記事 【更新・追記】スペースワン、「カイロス」ロケット2号機を打ち上げ 発射後に飛行中断措置(2024年12月18日) 【更新】スペースワン、「カイロス」初号機打ち上げを実施 発射直後に爆発(2024年3月13日) 参考文献・出典 スペースワン - プレスリリース:防衛省実証事業 多軌道観測実証衛星の打上げ輸送サービスを受注 Space BD - Space BD、防衛省より衛星打上げ業務を受注 キヤノン電子 - 多軌道観測実証衛星の製造 ・ 試験事業を受注 防衛省 - 多軌道観測衛星の実証の進捗状況について

関連記事

sorae そらへのポータルサイトの他の記事も見る

国際・科学の主要なニュース

国際・科学のニュース一覧へ

国際・科学のニュースランキング

ランキングの続きを見る
ニューストップへ