仕事の大変さはそれぞれ…ワケアリ女店主のいる居酒屋でのワンシーンに「オチが秀逸」の声【漫画】

『酒処 春來荘日乗』が話題 / (C)丸岡九蔵/秋田書店

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ミステリーボニータで連載中の、丸岡九蔵さんが描く『酒処 春來荘日乗』より『静かな夜がいい』をピックアップ。

丸岡九蔵さんが4月22日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、7,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、丸岡九蔵さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

■ワケアリ女店主の営む酒処に来たサラリーマンたち
『酒処 春來荘日乗』より『その50 静かな夜がいい』(7/16) / (C)丸岡九蔵/秋田書店


ワケアリ女店主・お春が営む「酒処 春來荘(ハライソ)」の様子が描かれている本作は、近未来が舞台。今回はあるサラリーマンたちが「酒処 春來荘」に訪れた時の様子が描かれている。

前日、接待で取引先の部長に“イケイケなお店”に連れていかれた二人のサラリーマン。店内のステージではポールダンサーたちがパフォーマンスをし、とても賑やかであった。接待相手はテキーラをあおり、店員にライターの火を鳳凰の形にするパフォーマンスをさせる。全てにおいて派手なお店での接待に、飲み過ぎてしまったサラリーマンたちは、その翌日に「酒処 春來荘」に訪れる。

二人は温かいおしぼりにほっとし、和やかに同僚と瓶ビールで乾杯した。出てくる料理すべてが美味しく、「疲れがほぐれていきますね…」と同僚がこぼすと、疲れているわけをお春がたずねる。昨夜の話をかいつまんで語るサラリーマンたち。

「昨日の店とは正反対さ」「あのコたちは好きに踊って陽気に飲んで…ラクそうでいいよな〜」

と言うサラリーマンにお春は、

「華麗に踊るのも料理にこだわるのも同じだと思うけど?どちらもプロの仕事でしょ」

と言う。

お店にいたOL風の女性たちも

「表面ばかり見られてホントの苦労はお客さんには伝わりにくいとかねー」

と話し、サラリーマンもそれには深く同感。すると帰り際にOL風の女性の一人が、ライターの火をつけたサラリーマンに近づき、ふっと息をかけた。炎は小さな鳥の形になり、それが昨夜“イケイケなお店”で見た鳳凰の形であることに気づくのだった…。

作品を読んだ読者からは、「面白いし設定良いし味わい深いし美味しそう」「寓話チックでよいなあ」「飯漫画は数あれどこれはリーマンに響いて良かった」など、反響の声が多く寄せられている。

■作者・丸岡九蔵さん「ココロに残るような作品づくりを常に目指しています」
『酒処 春來荘日乗』より『その50 静かな夜がいい』(9/16) / (C)丸岡九蔵/秋田書店


――主人公のお春さんをはじめとする『酒処 春來荘日乗』の登場キャラクターはどのようして生まれたのでしょうか?

飲み屋に様々なお客が訪れるという一話完結の連載スタイルですので、店主のお春さんはどんなお客が来ても落ち着いて対応できる包容力のある人物にしました。暴力的なトラブルにも対処できるよう、従軍の過去を持ち、見かけによらず強いという設定も。

従業員の梨江ちゃんはお春さんとは対照的に、おっちょこちょいで素直すぎる性格にしました。

――丸岡九蔵さんは普段マンガを描く際、ストーリーはどういったところから着想を得られることが多いですか?

『酒処 春來荘日乗』は未来世界が舞台なのですが、話にリアリティを持たせるために、ストーリーの着想や登場人物の感情は自分自身の身近な実感や発見をもとにすることが多いですね。

――X(旧Twitter)に投稿された『静かな夜がいい』のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

なすの煮びたし・まぐろユッケ・アジフライと、酒肴を大きく描けたシーンがお気に入りですね。実際に自分が飲み屋で食べた料理を参考にしました(笑)。

――X(旧Twitter)の投稿には多くのいいねやコメントが寄せられましたが、特に印象に残っているコメントなどはありますか?

どんなに楽に見える仕事だって外からはわからない苦労があるものだ…というのが社会人の方々に響いたようで、作者としてはそこに共鳴していただけたのが嬉しかったです。

――2025年4月にはコミックス第4巻が発売されましたが、ずばり4巻の見どころをお教えください。

老若男女さまざまな人々が飲み屋・春來荘にやってきて巻き起こる悲喜こもごもが13話収録されています。読んだ知人から「作者が大人になった!」と感想をもらっていますので(笑)、味わいある話になっていると思います。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

派手なアクションや情熱的な展開に乏しい地味な作風の漫画家ですが、読んでいただけた方々のココロに残るような作品づくりを常に目指しています。今後もいろいろと描いてゆきますので、どうぞ末永くよろしくお願いします。

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