先週の小倉競馬では芝1200メートルのレースが計6鞍行われ、3着以内に入った18頭のうち6番人気以下の穴馬がのべ7頭と波乱傾向が目立った。直線が短く紛れのあるコースかつ、この時期はローカル開催なこともあって、穴党にはたまらない条件設定だろう。
そこで高配当馬券的中への手がかりを探ると、前述の7頭中5頭が前走から距離短縮での出走だった。各馬の前走着順を見ると9、11、12、15、15着と振るわないものばかりで一見絞りづらそうだが、騎手のコメントや記者の分析が満載の東スポ競馬Web「記者メモ」ページにあるレースメモを見れば、条件替わりで激走の予感を漂わせている存在を読み取ることができるのだ。
アルサクレイグ(牝3・高橋康)は昨年9月の2歳新馬(中京芝1600メートル)で12番人気の低評価を覆して2着に入った。このレースを小倉本紙担当の難波田忠雄記者はどう振り返るのか。
「道中はハナへ行ってマイペースの逃げ。内ラチ沿いをロスなく回って最後までしぶとく踏ん張っての2着。『調教のときから前向きさがありました。他馬と並ぶ形になるとハミをかむところがあるのでハナへ行きました。小柄な馬だけど、最後の坂もこなしてくれましたし、次はさらに良くなります』と永島。スタートの反応が良かっただけ小回り1200メートルを試してみるのも良さそう」
まず気になるのが、騎乗した永島が伸びしろを評価している点で、口ぶりからはこの好走がフロックとは考えづらい。ここ2走は結果が出ていない(11、10着)ものの、ともに1400メートルを使われており、難波田記者が熱望していた1200メートル戦は今回が初出走となる。さらに今回のライバルには前走で逃げた馬が0頭。メンバー構成的にはハナを取れる可能性も十分で、デビュー戦以来となる大駆けへ条件が整っていると判断できる。
このように、条件替わりに適した馬を見つけられるのがレースメモの特徴だ。続いては同じく距離短縮での出走となるエイプリルインパリ(牝3・高橋忠)。2走前の未勝利戦(中京芝1600=6着)を分析する難波田記者の見解がこちら。
「初戦(中京芝1400メートル)は出遅れて大外をブン回す大味な競馬だったが、きょうは大外枠から発馬を決めてやや行きたがったが5番手でスムーズな立ち回り。直線に向いて勝ち馬を目標に追いだしを開始したがその差はなかなか詰まらず最後は脚が上がってしまった。半兄ソングオブライフが1200メートルで勝ち上がって母スノーエンジェルも1200メートルで4勝していて距離に限界がありそうな印象だった。次走で距離を短縮してくれば変わってきそう」
この次に走った3戦目では、初戦と同じ条件を使われて5着。2着馬とはタイム差なしの好内容だったが、やはり最後の100メートルでやや失速しており、今回の条件はピッタリだろう。デビュー以来の3戦が大きく崩れておらず、こちらは大きく人気を落とすことはなさそうだが、侮れない存在だ。
著者:東スポ競馬編集部