「AIに仕事を奪われることより、使いこなせる同僚や同業他社が恐い」生成AIの導入 自治体や企業で広がる

私たちの生活にも身近になってきた生成AI。

山梨県内の自治体や企業で、仕事に生成AIを導入し業務を効率化しようという動きが出てきています。

県はおととし12月、すべての職員に生成AIの使用を解禁し、業務の効率化を図っています。

UTY

伊藤さん:
「生成AIに指示を送ります」


この日行われたのは、パソコン使用上のセキュリティに関する研修資料の作成です。指示を入力し、資料を添付すると…

UTY

わずか数秒でいい点と改善点を提案してくれました。

担当職員はここから改善点を修正し、精度の高い資料を作り上げます。

​県DX課 伊藤大介課長補佐

県DX課 伊藤大介課長補佐:
「文書の作成やアイデア出し、アンケートの集計だったり、いろいろな業務が効率化できるような形になっている」

使用解禁からおよそ半年で行った、県の本庁に勤務する職員を対象にアンケートの結果、46%の職員が業務で生成AIを利用し、『作業の負担が軽減した』『考え方の幅が広がる』という声が上がったといいます。

一方で、利用したことがない職員からは『自分の業務のなかでどう使えばいいかわからない』という声がありました。



「LINEとかメールを送る感覚で『これしてほしい』で動くので、ハードルは低い」

First AI 山内悠真さん

企業向けに生成AIのセミナーや導入のサポートを行う、FirstAIの山内悠真さんです。

昭和町出身の山内さんは京都大学在学中の去年3月、友人と大阪でFirstAIを起業し、今は山梨をメインに活動しています。

その理由は…

FirstAI取締役COO 山内悠真さん:
「人手不足の解消っていうのが可能性としてあって、(山梨は)少数精鋭でやっている企業が多い中で、AIを活用して面倒な業務ややりたくない業務をAIにやってもらって、本質的に自分たちがやりたい事とか、価値のあることに、時間とか人材、エネルギーを割いていけるというところで、うまく生かせるところだと思う」

山梨など地方が抱える課題こそ生成AIで解消できる可能性があると話す山内さん。

実際に山内さんたちのサポートを受け生成AIの活用に動き出した企業もあります。

アクセサリーの製造販売を行う南アルプス市のアンプです。

アンプ 浅川翔太さん(左)  河野良太社長(真ん中) First AI 三浦倫太郎さん(右)

アンプ 代表取締役社長 河野良太さん:
「どんなリングにしていきますか?」
First AI 三浦倫太郎さん:
「デザインはシンプルな感じ」

河野さん:
「どんな用途で?」
三浦さん:
「日常的に着けられるものがいい」

佐野美咲記者:
「今、何をしている?」
アンプ 代表取締役社長 河野良太さん:
「彼が作りたい日常使いのリングを、どこまで生成AIでデザイン化できるか試しているところ」

生成AIによるジュエリーのデザイン化へ!

UTY

10分ほどの聞き取りを終え、シルバーのシンプルなリングのイメージ画像が生成できました。

これをもとに3D画像の生成に特化した生成AIに画像を作ってもらうと…

生成AIで作成したリングの3D画像

佐野記者:
「完成度としてはいかがですか?」
河野さん:
「悪くはない。けどもう少し精度を上げたいという印象」

この会社が生成AIを活用しようと考えた理由に、顧客の頭の中のイメージをデザインに落とし込む難しさがあります。

河野さん:
「デザインの仕事って難しくて、伝言ゲーム化していると狂いが出てくる」

アンプは生成AIに手ごたえを感じ今後、幅広い活用を検討しています。

アンプ 代表取締役社長 河野良太さん

河野さん:
「大量生産 大量消費の時代から、多品種 小ロットの時代になってきたので、デザインや開発をする時間も増える」
「デザイナーの人件費、周辺のコストも考えると相当な固定費がかかってくるので、そこをAIで簡略化できればスムーズにいくのかな」

生成AIによって仕事がなくなるという議論がわく中、どのように生成AIと付き合っていく必要があるのでしょうか?

UTY

山内さん:
「(AIは)あくまで人間の業務のサポートという形の中で、AIは使っている、使っていないというのは表向きは見えないが、やはり速度でも質でも変わってくる」
「AIに仕事を奪われることを怖がるというよりは、AIを使いこなせる同僚や同業他社を恐れてください」

生成AIを使いこなすために、まず、小さなお願い事から始めてみてはいかがでしょうか?

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