一般の来場者の数が200万人を突破した大阪・関西万博。その万博会場に福岡県から歩いて訪れた人がいます。80代男性の挑戦を追いました。
連休明けの7日も多くの人でにぎわう万博会場。
この場所に来ることを心待ちにしていた人がいます。福岡県の岡 高光さん(81)です。
岡 高光さん
「おーすごい。やったね。ここまで来たら万博来たって感じやね」
4日前、岡さんの姿は兵庫県姫路市に。
岡 高光さん
「80代になって、人ができないことをやってみようと思って、万博まで行けるのではないかと。自分との挑戦でもありますよね」
自宅のある福岡県から約600キロ先にある万博会場まで歩いて向かう挑戦。4月7日にスタートすると、山口・広島・岡山を経由して、約3週間をかけて兵庫県までたどりつきました。
岡 高光さん
「これ日にち、数字は。これは私がここまで泊まっていたところ。カプセルホテルが多かったね。ちょっと隙間があって、あとは寝るだけとか。リュックも置くところがないくらいのところもあるしね」
姫路城をバックに記念撮影をしているとー。
岡 高光さん
「私、福岡から歩いてきたんですよ」
「すごいですね」
岡 高光さん
「80代になったから記念に歩いてきたんです」
「私は城をいくつか見ただけで、へとへとなんですけど、すごいですねー」
岡 高光さん
「まだまだ何日間もありますけどね」
マラソンが趣味だった岡さん。しかし、6年前、心筋梗塞(こうそく)になり、その後、手足にしびれが起きる症状も発症しました。
岡 高光さん
「一時は100mくらいしか歩けなかったんですよ。少しずつ我慢しながら、ストレッチしながら少しずつ伸ばして、やっとここまで歩けるようになった」
走ることは難しくなりましたが、友人らの支えもあり、万博会場まで歩くことを決断。この日は姫路から加古川市内のホテルまで、約20キロの道のりを進みます。
岡 高光さん
「駅に座るところありますかね、ベンチとか」
「あります」
こまめに休憩を取りながらも、一歩ずつ歩みを進めます。
岡高光さん
「映らんかな、新幹線と一緒に」
(Q:新幹線だと福岡から大阪まで3〜4時間くらいですが?)
「それを1か月かけて歩いてるから、たいがいバカな男よ」
この日は、約8時間半ほどかけて、20キロを超える道のりを歩ききりました。
岡 高光さん
「万博まで行くという目的を決めたから、何とかそこまで頑張れる。やらないうちから諦めるんじゃなくて、やるだけやろうと」
6日は朝から冷たい雨が降り続きましたが、それでも岡さんは、目的地の万博会場に向けて歩みを止めることはありません。
(Q:万博ではどこ行きたい?)
岡 高光さん
「2キロのあれ(大屋根リング)はゆっくり眺めながら歩いてみたい」
そして、福岡をスタートしてちょうど1か月となった7日。午後2時すぎに、ついにその瞬間がー。
岡 高光さん
「やった!30日間歩きました。雨が降ったりつらい時はあったけど、80代になってこんな喜びができるのは良い。自分としてはやれるだけやろうと、悔いのないように。自分の信念が成功させるんじゃないか」