ネットショッピングには欠かせないクレジットカード。その有効期限が設けられている理由や期限切れカードの処理方法などについて調べてみました。

●クレカに有効期限が設けられている理由

 クレジットカードの有効期限は、カード会社や保有年数などにより異なります。一般的には3〜7年。有効期限が設けられている理由は3つあります。

・老朽化

 一つは、カード自体の老朽化を防ぐこと。クレジットカードの多くはプラスチック製なので、時間が経つにつれ老朽化します。また、国内発行のクレジットカードは、現在ほとんどが磁気ストライプとICチップを搭載しています。経年劣化による磨耗や損傷で、磁気不良をおこす可能性もあるため、カード会社では早めの交換を行っているのです。

・セキュリティ対策

 日本クレジット協会によると、不正利用による被害額は2000年の308.7億円(うち偽造被害140.2億円)がピーク。以後順調に減少し、2012年には69.1億円(うち偽造被害24.1億円)にまで減っていました。ところが2014年以降は上昇に転じ、2020年の不正利用被害額は251.0億円と膨大な額に上ります。これは、番号盗用被害が増えたためで、2020年の場合223.6億円までを番号盗用による被害が占めています。

 クレジットカードを定期的に新しい物に切り替えるのは、最新のセキュリティ機能を搭載するためです。巧妙化するクレジットカード犯罪に合わせて、カード会社のセキュリティ対策も進化。有効期限は、防犯対策としても効果を発揮しています。

・再審査の検討

 会社勤めの人の場合、20代前半でクレジットカードを作っている人がほとんどでしょう。その後、ライフスタイルやステータスが変化しても同じカードを使用する人は多いと思います。カード会社では、切り替えの時期にカード使用状況に加え、加入者の経済状況や信用情報に変化がないかチェックしています。

 有効期限までに新しいカードが届かなければ、クレジットカードが更新できなかったということになります。この場合、問い合わせをしても、その理由は開示されません。残高不足、会員条件への不適合などが考えられる理由です。

 時代がキャッシュレスに向かう今、定年に際してクレジットカードを断捨離してしまうことはあまりお勧めできません。「あれば使ってしまうから」という理由が多いようですが、現役時代と違って、新たなカードを発行する機会はぐんと減少してしまいます。

●期限切れと更新時の注意点

 クレジットカードの有効期限が切れると、買い物の際にカードが使えなくなります。長く使わずにいたカードなど、更新カードが届いてない場合があるので、とくに注意が必要です。

 基本的に、クレジットカードは自動更新され、有効期限が切れる1か月前にカード会社から新しいカードが届くようになっています。会員番号は同じで、新たな有効期限とセキュリティコードが付与されます。

 更新カードは分厚い書留で届くため、引越や長期旅行などを予定している場合は、早めにカード会社に連絡しておくと安心です。更新カードを早めに受け取りたい場合、有効期限の6か月前から受付が行われます。

 新しいカードが届いたら、必ず裏面に署名を入れ、利用条件を確認しておきましょう。それまでのカード利用状況により、利用可能金額の上限が引き上げられていたり、リボ払いの金利が違っていたりすることがあります。場合によっては新たなサービスが付与されていることもありますので、お見落としなく。

 新しいカードに署名するタイミングで、前のカードはハサミでカットして処分します。プラスチックシュレッダーがあれば万全ですが、ハサミでも十分切れます。会員番号や名前、セキュリティコード、ICチップなど、貴重な個人情報が満載なので、万が一にも再生できないよう、何回かに分けて捨てると安心です。

 家賃や公共料金などをクレジットカード支払いとしている場合、自動更新されますので、手続きは必要ありません。ネットショップの場合は、登録情報を変更する必要があります。

 計画的なクレジット利用は常識ですが、タクシーやスーパーなど、お財布代わりの利用にはやはり有効期限チェックが肝心ですね。

<参考サイト>
一般社団法人 日本クレジット協会
https://www.j-credit.or.jp/