小学生からお年寄りまで、多くの人が日々なしにはいられないスマホですが、OSの違いを知って使いこなしている人は意外に少ないかもしれません。ここでは、AndroidとiPhoneの違いについて、調べてみました。

●日本ではiPhone、世界ではAndroidが主流

 NTTドコモ モバイル社会研究所の調査では、2021年1月、日本国内でスマートフォン、ケータイの所有者のうちスマートフォン比率が92.8%となりました。

 一見多くの種類があり、新機種が次々に発表されるスマホですが、そのOSはAndroidとiOS(iPhone)のどちらかです。OSはオペレーティングシステムのこと。画面をタップしてアプリが起動したり、キーボードを打って文字入力がされるなど、当たり前と思っている動作を支えるスマホの中枢部分です。

 AndroidはGoogle、iOSはAppleの開発したもの。PCでいうWindowsとMacのような違いととらえるといいでしょう。PCユーザーならピンと来るように、iOSは直感的にわかりやすく、安定した快適な動作が特徴。一方のAndroidは、世界中のさまざまなメーカーが自社のスマホに組み込んでいるため、多様な展開となっています。たとえばSONYからはXperia、シャープからはAQUOS Phone、サムスンからはGALAXYという名称で販売されているのがAndroid搭載スマホです。

 日本国内での人気はiPhoneが高く、Androidとの市場シェアは2021年、ほぼ7:3に迫る勢いです。一方世界全体を見ると比率が逆転、Androidが7割のシェアを占めています。

●操作性とセキュリティを求める人は

 Androidの場合、さまざまな会社が自社スマホに組み込んでいると言いましたが、逆にiOSを使っているのはAppleだけです。いわば「Apple vs その他全部」の競争になっているわけですが、それでも戦えているiPhoneの特徴を見ていきましょう。

 iPhoneの大きな特徴は、シンプルで初心者にも使いやすく、セキュリティが高いことです。できることが明確で、アップグレードするたびに世界が広がっていく。ただし、ユーザー側の勝手な改変は受け付けない。人によってはそんなiPhoneを「家電製品」にたとえることもあります。

 日本国内ではとくにユーザーが多いことから、何かトラブルがあったら、すぐに周囲の人に尋ねたり、web検索して解決しやすいのも強みです。ユーザーの多さから、スマホケースや液晶画面保護フィルムなど、使えるアクセサリーの種類も豊富です。

 アプリについては、Androidよりも有名なアプリやゲームが多くそろっていて、動作も間違いなく保証されています。Apple Storeの審査の厳しさが、アプリの高いクオリティに一役買っているわけです。

 さらにiPhoneからiPhoneへと買いかえたときに、メールやゲームアプリなどの情報をすべて復元して引き継げること、その際のリセールバリュー(下取り価格)が高い点も魅力です。

●選べる低価格、モバイル決済を重視するなら

 では、Androidの利点はどんなところでしょうか。まずは何よりも端末の選択肢が豊富で、しかも比較的安価なところです。上位機種を選べばiPhoneと同程度かそれ以上の機能を発揮してくれる一方、通話とメール、LINEか独自ソフト程度しか使わない場合、海外メーカー製品であれば1万円台の格安スマホで十分用が足りるでしょう。

 2020年に発表されたiPhone 12(64GB)は85,800円(3,428円/月・2年)ですが、それと同じグレードのAndroid搭載機種であるGoogle Pixel 5aは64,800円(1,350円/月・2年)。販売価格で25%程度の違いがあります(2021年8月現在)。

 また、Androidは電子マネーとの連携、いわゆる「おサイフケータイ」(モバイル決済)機能が充実しています。iPhoneで使えるのはSuica、iD、QUICPayの3種類ですが、Androidはこれらに加えてnanaco、WAON、Edyが使えます。さらに、nanacoやWAONの場合、ポイントがたまることもユーザーによっては見逃せないメリットです。

 少し前までは、世界中で他にはない機能とスタイルを提供するのがiPhoneの身上でしたが、今はそうとも言い切れません。デザインや性能、価格など、あなたが重視するポイントで選びましょう。