世代や環境にもよりますが、きりのよい数字で、学生時代は100万円、社会人になってからは1000万という貯蓄額の目標値をよく耳にします。低金利の時代に銀行に預けておくくらいなら、投資にまわす人も多いでしょうが、いざというときのための貯蓄額として1000万はあらまほしき金額といえます。今回は、貯蓄額1000万以上を達成している人がどのくらいいるのかについて迫りたいと思います。

●「貯蓄1,000万円以上」の割合は?

 2021年1月に公開された金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに、「貯蓄1,000万円以上」の世帯について、一人暮らし、二人以上の暮らしにわけて、世代別にみていきましょう。ちなみにこの貯蓄とは、金融広報中央委員会が定義する金融資産になります。事業性金融資産や手もとの現金や貴金属等は含まない家計が保有する金融資産全般とし、預貯金は定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、「運用」目的で蓄えている部分のみとのこと。

[単身/一人暮らし世帯]
世代:貯蓄1,000万円以上の割合
20代:1.7%
30代:9.1%
40代:17.3%
50代:20.2%
60代:32.2%

[家族/二人以上世帯]
世代:貯蓄1,000万円以上の割合
20代:4.0%
30代:20.4%
40代:32.7%
50代:42.0%
60代:46.7%

 20代で1,000万円以上貯蓄があるという方はさすがに少数派です。単身よりも家族世帯、また、30代、40代と加齢とともに1,000万円以上貯蓄があると答える割合は増加していきます。注目したいのは家族世帯で、子どもの教育資金など、何かと物入りな40・50代でも30%以上が、60代にいたっては10人中4人以上となる46.7%が貯蓄1,000万円以上を達成しています。

●1000万以上お金を貯めるには

 何かと不安要素の多い老後の資金として、1000万以上の貯蓄はしておきたいもの。実際にはどのように貯めればよいのでしょう。

 一般的には、収入を増やす、無駄な支出を抑えるが基本になりますが、生活習慣として「先取り貯蓄」がお勧めです。

 お金が貯まらない世帯の多くは、月々の収入から支出を差し引いて余った額を貯蓄するとように考えます。この場合、差額が0もしくはマイナスにもなりかねない生活習慣になります。

 一定の収入があるのであれば、貯蓄額をあらかじめ差し引いて、支出をコントロールする、これが「先取り貯蓄」です。給与から差し引かれて貯蓄される財形など、システム的に貯蓄する方法もあります。

 貯蓄ゼロから1,000万円を目標にするのであれば、期間設定10年で月額約8.3万円、期間設定20年で月額約4万円、期間設定30年で月額約2.7万円ずつ「先取り貯蓄」していけばよい計算になります。

 ある程度貯まってきたところで、確度の高い投資を組み合わせて運用できれば、金融資産1000万以上も夢ではなくなるでしょう。

<参考サイト>
・知るぼると:家計の金融行動に関する世論調査
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/