雨の続く季節の変わり目からの行楽シーズンに向けて、自家用車など車を利用する機会がふえてきます。コロナ禍においては対策しやすい移動手段でもありますね。そんな渦中にあって気になるのは車中のニオイ、その対策は十分できているでしょうか?

●芳香剤では解決しない?!

 梅雨時に乗ったきり放置して数週間、さぁドライブとドアを開けるとかび臭いなんて経験をされた方も多いのでは。しばらく乗っていないと、駐車の状況によって違いもありますが、カビや雑菌が繁殖し、健康を害する事態にもなりかねません。臭いには原因があり、換気や芳香剤だけで解決することはできないのです。

●車内の臭いの原因と対策

・エアコン

 結露によって発生したカビや花粉などでフィルターが詰まることで発生します。悪臭の元になるカビや埃、花粉などが付着したフィルターやエアコン内部のクリーニングで解決します。

・汗、体臭、香水

 体臭や香水は個人差がありますが、夏の汗などシートに付着したりしみ込むことで雑菌が繁殖します。この雑菌を除去しないと臭いはなくなりません。場合によってはスチームクリーナーによる除菌から、消臭剤、重曹などを使用して、シートの表面だけでなくクッション内部までのクリーニングが必要になってきます。

・食べこぼし

 社内に持ち込んだ飲食物の食べこぼしなども臭いの原因となります。放置するとダニや雑菌の温床となり、悪臭の発生につながります。車内で食事をするときは、こぼれにくいものを選ぶことも対策になりますが、こぼしてしまったら面倒がらずにすぐに掃除することが肝要です。放置してしまった場合は、洗剤やスチームクリーナーなどを使ったクリーニングが必要です。臭いの原因になるだけでなくシミもできてしまうので、なる早で掃除しましょう。

・タバコ

 喫煙者の車はドアを開けただけでわかるタバコ臭。タバコの煙にはアンモニアやニコチン、タール、アセトアルデヒドなど、悪臭の原因となる成分が多く、シートから天井、フロアマットや、エアコンフィルターなどにまで染みついて、消臭剤だけでは完全に消すことはできません。エアコン内部から車内全域のクリーニングが必要になります。

・ペット

 動物には独特の臭いがあります。また、体毛から皮脂、唾液、排泄物まで、臭いの原因が車内にばらまかれます。日常的に動物と触れ合う機会のない人にとっては、タバコと同様にその臭いは気になります。動物の臭いを指摘されたら、すぐに掃除したいものです。掃除機やコロコロ転がして体毛を取り除く粘着カーペットクリーナーを使用し、水拭きで生地の表面の汚れをクリーニングするようにしましょう。

●車内臭の危険性

 臭いには原因があり、カビや雑菌、ダニなど人体に悪影響を及ぼすことがあります。オーナー本人は慣れて気にならなくなっていても、同乗者を不快にしたり、場合によってはアレルギー症状を誘発させることも少なからずです。イヤな臭いは、消臭剤や芳香剤でその原因までを取り除くことはできません。芳香剤そのものも人によっては不快な臭いと感じさせることもあります。

 イヤな臭いがするということは、同乗者の気分を損ね関係を悪化させるだけでなく、わかりやすく車内が不潔な状態で、健康にも悪影響を与えていると理解しましょう。そして、速やかに掃除をして車内を清潔に、臭いの原因を取り除くように心がけたいものです。