中国の電動バイク大手で米ナスダックに上場する「小牛電動(Niu Technologies)」が今月上旬、グローバル新製品戦略発表会を開催し、電動スクーターの「GOVA F0」と「GOVA C0」のほか電動キックスケーターなど10種類の製品を発表した。

李彦CEOは同社が「NIU2.0」時代に突入したと宣言。販売網、動力、スマート化および製品そのものを全面的にアップグレードし、世界市場の各層に向けて販売していくという。また、年間販売台数600万台という目標を掲げた。

販売網に関しては、出店を加速し、中国国内1万店以上、海外1000店以上から成るネットワークで世界市場をカバーするとともに、地方市場での販売台数を増やしていく。

また、小牛電動は独自のスマートテクノロジー「NIU INSPIRE」を通じて製品データからクラウドサービス、ストレージ分析、車両フィードバックのビッグデータに至るクローズドループを完成させる。動力に関しては、従来のテクノロジーをアップグレードし、より正確なSOC(充電率)と航続距離のアルゴリズムを実現する。今年発売予定の同社初となる電動オートバイ「RQiPro」には自動車レベルの電子通信「CAN BUS」と高性能のセントラルモーターが搭載され、時速160キロでの走行が可能だという。

スマート化に関しては、より通信速度の速い「5G+通信モジュール」へとアップグレードし、スマートフォンのワイヤレス投影技術を初めて電動スクーターのメーターに応用することで、スマートディスプレイの連動を可能にした。OTA(Over-The-Air)でのアップデートが可能だという。

今回発表された電動スクーター「GOVA F0」の車体はシャープなデザインで、低温に耐えられる新世代超軽量リチウム電池を搭載。低温下での航続距離を従来より25%長い60キロまで伸ばした。フレームには炭素鋼を使用しており、オートバイレベルのサスペンション・ブレーキが安全な走行を実現するという。現在は中国EC大手「京東(JD.com)」のみで先行販売されており、価格は2699元(約4万4600円)だが割引券を使うと2099元(約3万4700円)で購入できる。

写真:小牛電動

新製品には電動キックスケーターもお目見えした。小牛電動の胡依林CIO(最高情報責任者)によると、キックスケーターは操作の安定性が特に重要だという。そのため、同社のキックスケーターには幅54センチとゆとりのあるハンドルを採用。ステップは幅17センチとし、9.5インチ×2.5インチと幅の広い特製の低圧タイヤを使用している。同キックスケーターは折り畳み可能で、車や地下鉄に持ち込むこともできるという。航続距離は50キロに及ぶ。

公式データによると、小牛電動の今年第1四半期(1〜3月)の販売台数は前年同期比2.7倍増の約15万台だった。中国国内での販売台数は前年同期比321.5%増となっておりり、国内販売が依然として主力事業となっている。同社によると、将来的には製品ラインナップを最適化し、近距離移動や都市部における通勤、ツーリングなど異なるシーンでのニーズを満たしていくという。
(翻訳・山口幸子)