【新華社北京7月27日】中国の重要な科学技術インフラ、航空観測(リモートセンシング)システムがこのほど、国の検収に合格し、正式運用を始めた。中型飛行プラットフォームを基に、複数の観測ペイロード能力を総合的に集積した国家級航空観測システムで、高精度な対地観測を24時間体制で実施することができる。

研修会には、国の関係部門や研究機関の専門家30人近くが出席した。検収委員会は、製造機関が多くの自主イノベーションを通じて中国の中型航空観測プラットフォームとシステムをゼロから構築し、国内で総合力の最も強い航空観測プラットフォームと科学実験プラットフォームを完成させたと評価した。

同システムは中国科学院・空天信息創新(航空宇宙インフォメーションリサーチ)研究院が、国産中型観測航空プラットフォーム2機を含む製造を担当した。両機とも6種類10個の対地観測窓を持ち、マルチスペクトル、ハイパースペクトルなど複数のペイロードを集積、搭載している。

同システム開発プロジェクトのチーフエンジニアを務めた空天信息創新研究院の丁赤飆副院長は「大地震や大洪水が発生した際は、航空リモートセンシング画像による道路の損壊や山崩れ、家屋倒壊などの状況確認がしばしば必要になる」と指摘。リモートセンシング技術は防災減災、農林漁業、水利、測量・製図などの分野で幅広く応用されており、航空リモートセンシングは衛星などの宇宙リモートセンシングに比べ、解像度と精度がより高く、画像も鮮明で、一つのエリアを連続して、24時間体制で撮影することができると説明した。

運用を始めたシステムは、複数のペイロード作業を同時に進め、観測情報を並行して取得することができる。また、機上リアルタイム処理と衛星通信機能を備えており、緊急減災などの任務で重要な役割を果たすこともできる。同システムの観測機器は8割が自主開発で、総合性能は世界の先進レベルに達しているという。

システムは試験運用期間中、複数の大型航空観測総合実験、新型観測ペイロードの検査飛行、災害・環境モニタリング飛行などの研究任務を担い、一群の価値ある科学データを取得した。今後は新型航空・宇宙ペイロードの実験検証プラットフォーム、地球システム科学研究を支える総合プラットフォームとして用いることができ、リモートセンシングを応用したデータ取得プラットフォーム、緊急モニタリングプラットフォームとすることもできる。

同システムは次の段階として、各分野のユーザーに開放される。