リンゴの実のなり具合を調べる結実量調査が始まりました。一部の園地では、なり具合が少ない木も見られています。

結実量調査は、2024年の予想収穫量の参考にするため、毎年この時期、青森県りんご協会が県内80カ所ほどの園地で実施します。

このうち、弘前市悪戸の園地では、調査員たちが「ふじ」と「王林」の木を見て、実のなり具合と病害虫に侵されていないかを調べていました。

この園地は、結実量が十分あり、病害も見られませんでしたが、一部の園地では、「ふじ」や「早生ふじ」などで開花量が少なかったり、結実しないカラマツ被害があったりする木も確認されています。

原因については、2023年の猛暑のほか、春の開花期間中にマメコバチの動きが極端に少なく、風が強く乾燥状態が続き受粉期間が短くなったことも考えられるということです。

【青森県りんご協会 工藤貴久技師】
「ふじや早生ふじ系のものでは、多少収量品質に影響はあるかなと思っていますが、今回の調査でしっかりそれを職員が回って確かめたいと思います」
「来年も考えた上で、極端に少ない場合は、品質よりも着果量の確保に努めていただきたいと思います」

調査は19日まで行われ、集計後県に報告します。