兵庫県尼崎市のコンビニエンスストアで現金を盗んだとして、60代の女性が誤認逮捕された問題をめぐり、女性が17日県やコンビニの運営会社などに、約330万円の賠償を求める訴えを起こしました。

 兵庫県尼崎市に住む60代の女性は去年11月、市内にある勤務先のコンビニで現金を盗んだとして、翌月、窃盗の疑いで逮捕されました。

 しかしその後、コンビニ側が誤って本部に売上金を多く送金していたことがわかり、女性は約14時間半後に釈放されました。

(女性)
「自分が盗ったと吐けと何時間も言われ」「二度とこんな辛い思いをする人がいないようにしていただきたい」

 女性は、「申告を鵜呑み(うのみ)にして裏付け捜査を怠った」「防犯カメラを確認せず警察に通報した」などとして、県やコンビニ側などに対し約330万円の賠償を求めました。

 兵庫県警は「訴状の内容を検討し、関係機関と協議の上、適切に対応したい」としています。