<大相撲五月場所>◇六日目◇17日◇東京・両国国技館

 前頭四枚目・宇良(木瀬)が前頭七枚目・御嶽海(出羽海)を上手出し投げで下し、無敗キープの6連勝を遂げた。土俵中央で御嶽海を受け止めた際には、宇良の鍛え抜かれた腕の筋肉が突如、ググっとたくましく隆起し「腕の筋肉すごい」「さすが握力キング」と大いに盛り上がった。

【映像】突如、激しく隆起した宇良の筋肉

 全勝対決の一番。立ち合い頭を下げて当たった宇良は、下がらない御嶽海に押し返されたが、力比べの直後、素早く腕をたぐって右に回り込むと、まわしを掴んで華麗な上手出し投げを決めた。無敗を死守した宇良は6勝目。敗れた御嶽海は今場所初黒星を喫した。

 宇良といえば、昨年12月の冬巡業で握力を計測し、右手が90キロ、左手が97キロを記録した怪力の持ち主。六日目の取組では、そんな宇良が御嶽海に押し返され、足元を見ながらタイミングをうかがっている際に、上腕の筋肉がたくましく隆起する場面もあった。ABEMAの視聴者からは「腕の筋肉すごい」「さすが握力キング」「すごい筋肉」と驚きの声のほか、「宇良足元みてる」と“業師”の作戦に注目するコメントも寄せられた。

 “21世紀版技のデパート”と呼ばれるも、膝に大怪我を負い一時は序二段まで陥落した宇良。だが肉体改造に取り組み、体重を増やして馬力をつけて復活。今場所ではセンス・巧さ・パワーを兼ね備えた相撲で全勝キープと好調ぶりを発揮している。

 御嶽海との一番について、ABEMAで解説を務めた元横綱・大乃国の芝田山親方は「宇良は後ろに下がらないで我慢しておいて、一瞬の隙を狙いましたよね」と指摘すると、「横綱の照ノ富士もよくやるんですよ。腕をたぐるというのは」と解説していた。

 宇良はこれまで序ノ口優勝1回、序二段優勝1回、三段目優勝2回、十両優勝1回の実績を積んできた。悲願の幕内最高優勝に向けて連勝を続ける宇良の活躍に、ファンからは「宇良の場所になりそうな予感」「涙の初優勝あるで」と期待の声が相次いだ。(ABEMA/大相撲チャンネル)