<大相撲五月場所>◇七日目◇18日◇東京・両国国技館

 9冠のタイトルを引っ提げて鳴り物入りでデビューした幕下最下位格付出・草野(伊勢ヶ濱)が、強い相撲でストレート勝ち越しを決めた。その堂々たる振る舞い、そして一瞬で相手を吊り上げるパワーに視聴者は「オーラあるね」「足腰やばいな」など称賛の声を寄せた。

【映像】度肝を抜いた新人力士の一瞬のパワー

 草野は平成13年(2001年)生まれの22歳。相撲の名門・日本大学出身で、令和5年(2023年)に学生横綱に輝き、学生時代には計9冠のタイトルを獲得した逸材だ。場所前の稽古では前頭筆頭・熱海富士(伊勢ヶ濱)や、前頭十六枚目・宝富士(同)、前頭六枚目・翠富士(同)ら幕内力士とも対戦し、計5勝を挙げるなど早くも注目を集めていた。

 そんな“大器”として期待される草野は、幕下最下位格付出資格を得て五月場所デビュー。ここまで強い相撲で連勝街道を歩んでいるが、七日目に幕下五十三枚目・肥後ノ海(木瀬)と対峙しても、圧力であっという間に土俵際に追い込むと、粘った肥後ノ海を一瞬で吊り上げて、最後は寄り切った。

 この草野の相手を圧倒する姿にコメント欄には「強いねぇ」「おつよい」「クレーン」「力差があるね」「逃さんなあ、一瞬のスキ」「右からのおっつけ強いな」などの声が寄せられていた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)