【スーパーフォーミュラ】第2戦(決勝・5月19日/オートポリス)

 日本最高峰のトップフォーミュラ参戦6年目にして、ついに牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が初優勝。チェッカー直後の無線で感情を爆発させ、多くのファンの心を揺さぶるひと幕があった。

【映像】初優勝直後…感動を呼んだ無線

 牧野任祐は、国内外でのレース経験を経て、2018年にはF1直下のカテゴリであるF2に参戦し、第10戦ではフィーチャーレースで日本人初優勝を果たした。

 確かな実力を備えながら、2019年からはスーパーフォーミュラに参戦。TCS NAKAJIMA RACING(現PONOS NAKAJIMA RACING)から2年間出場したものの、思うように結果が残せず、2021年から現在のDOCOMO TEAM DANDELION RACINGへと移籍。それからも自身の病気などもありながら、数々の試練を乗り越えて、2024年の第2戦でようやく悲願の優勝を飾った。

 トップでチェッカーを受けると、無線でチームに感謝を伝えつつ涙ながらに「もう俺勝てないと思ってた、SF。アレックス(・パロウ)も勝って、(大湯)都史樹も勝って、(福住)仁嶺も勝って、(太田)格之進も勝って……もう俺絶対勝てないと思ってた!」と、実力がありながらこれまでチームメートに先を越され、苦しんだ思いの丈を爆発させた。

 パルクフェルメにマシンを停めると、F2で優勝した時のように「しゃおらーーー!」と雄叫びを上げ、村岡監督やチームメンバーと抱き合って喜びを分かち合った。

 配信のコメント欄も、「泣ける」「牧野やったな」「牧野選手の涙の無線に感動」「マジで勝てて良かったな…」「長かったなぁ牧野」と、牧野の優勝を讃えるコメントで溢れ返った。

(ABEMA『スーパーフォーミュラ2024』/(C)JRP)