<大相撲五月場所>◇十二日目◇23日◇東京・両国国技館

 令和六年五月場所も中盤戦に差し掛かり、優勝争いが白熱してきた。その中で、前頭十枚目の湘南乃海(高田川)が2敗を守って単独トップに立ち、初の賜杯も視野に入ってきている。十二日目の注目の一番は、優勝争いのトップを走る湘南乃海と、巻き返しを狙う関脇・阿炎(錣山)の取組だ。

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 湘南乃海は今場所9勝2敗と好調をキープしている。194cmの長身から繰り出される技術力の高い相撲が持ち味だ。前日の宝富士戦では小手投げで見事な勝利を収め、大関・琴櫻ら3敗の6人を1差で引き離し、優勝争いの単独トップに立った。

 六日目の錦富士戦では、土俵際で見せた素早い"足技"が話題となった。巨漢の湘南乃海が繰り出した予想外の"足技"に、敗れた錦富士は呆然とした様子で天を仰いだ。その場面は多くのファンの注目を集めた。一方、阿炎は7勝4敗と勝ち越しまで一つと迫っている。前日の阿武咲戦では、力強い押し出しで見事な勝利を収めている。

 優勝争いのトップを守りたい湘南乃海、巻き返しを図る阿炎。両者にとって負けられない一番は、今場所の優勝争いの行方に大きな影響を与えることは間違いない。(ABEMA/大相撲チャンネル)