<大相撲五月場所>◇十二日目◇23日◇東京・両国国技館

 序二段五十三枚目・大翔碧(追手風)が序二段四十九枚目・千代青梅(九重)を発生割合0.02パーセントの“特殊技”で下した。しかし、まさかの結末に自らも驚いたか、大翔碧は取組直後、慌てた様子で土俵下に落ちた相手に駆け寄る優しさも見せていた。

【映像】“超レア”な決まり手が生んだ珍事

 立ち合い千代青梅がもろ差しで攻め、大翔碧は抱え込むように応戦。千代青梅は果敢に攻め続け、土俵際でまわしを掴むと投げを打とうとした。だが両者もつれ合う格好となり、大翔碧は尻餅をつくように後ろに倒れ、千代青梅は押されて土俵下へと転落した。大翔碧は起き上がると、ハッとした様子で落下した千代青梅を心配して「あ、すみません」というように咄嗟に両手を前に出しながら駆け寄っていた。

 軍配は大翔碧に上がったが、同体ではないかと物言いがつくことに。協議の結果、千代青梅の足が先に出ており、行司軍配通り大翔碧の勝ちとなった。決まり手としてアナウンスされたのは“後ろもたれ”。日本相撲協会の公式サイトによれば発生割合0.02パーセントの非常に珍しい特殊技で、「意識してかける技というより、流れの中で偶然決まる技」だという。勝った大翔碧は2勝目。敗れた千代青梅は5敗目を喫した。

 発生割合0.02パーセントの珍しい特殊技“後ろもたれ”がアナウンスされると、ABEMAの視聴者も「後ろもたれ!」「後ろもたれw」「勢いで後ろにもたれたら相手が出てしまったパターン」と驚きの声を上げていた。(ABEMA/大相撲チャンネル)