ドジャース大谷翔平投手の“奇襲”に記録訂正が入った。5月20日(日本時間21日)に行われたダイヤモンドバックス戦、1回の第1打席、投手横に転がしたセーフティーバントが、試合時は「安打」として記録されたものの23日(日本時間24日)に、投手の悪送球による出塁で「投手失策」に訂正。大谷のヒットが1本減ってしまった。大谷の予想外のバント、かつ俊足が記録員も驚かせ、思わずヒットとつけてしまった?

【映像】よく見たらエラー?大谷、奇襲のバントシーン

 日米のファンを驚かせたバントが、残念ながらヒットにはならなくなってしまった。ダイヤモンドバックスの先発はオープナーの左腕・マンティプライ。大谷はスッとバントの構えをすると、シフトによって大きく空いていた三塁線目がけてバント。そこまで打球に勢いがつかなかったため、マンティプライが処理できたが、全速力で走る大谷に慌てたのか、送球がそれて一塁セーフに。当時の記録では、投手への内野安打となっていた。改めてプレー映像を確認すると、確かにうまく送球してファーストが捕球できていればタイミング的にはアウト。球場のファンも騒然としたシーンだっただけに、記録員もついヒットにしてしまったのかもしれない。

 なお、今季の大谷には別のシーンでも記録が訂正されたことがある。13日(同14日)のジャイアンツ戦で3回、投手の牽制に挟まれる形で二塁にスタートを切った大谷だが、ファーストの送球がそれたことで二塁セーフになり、しかも一気に三塁まで到達したとされていた。この場合は記録上「盗塁死+失策」だったが、後日の訂正で「盗塁+失策」になった。

 MLBでの記録訂正自体は珍しいものではなく、今季は同僚のベッツが1試合で2つエラーしたものが、後にどちらも試合中に安打に訂正されたこともある。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)