新NISAがスタートし、「オルカン」に代表される投資信託を通じた外国株の購入が増えている。

【映像】投資信託による円売りの“規模”が一目でわかるグラフ

 財務省の最新の資料によると、4月の買い越し額は9032億円で、1月からの合計は4兆円を超えた。2023年の同じ時期と比べると差は一目瞭然で、これは毎月約1兆円の円が売られていることを意味する。

 巨大な外為市場で1兆円程度の円売りの影響は限定的と考えられるが、専門家は通常の為替取引とは異なる点に着目している。

「NISA経由の外国株を買うというのは基本的に長期投資だろうから、円買いという取引が起きにくい。一方向に円売りが続いている。簡単に投資行動が大きく変わるということは考えにくく、じわじわと円安圧力にはなると思う」(ニッセイ基礎研究所・井出真吾主席研究員)

(『ABEMAヒルズ』より)