【AFP=時事】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は17日、AFPのインタビューで、中国やグローバルサウス(新興・開発途上国)の国々に対し、来月半ばにスイスで開かれるウクライナ和平案に関する「世界平和サミット」に参加するよう呼び掛けた。

 平和サミットはスイス政府が主催すると発表しているが、ロシアは不参加を表明している。

 中国は事前に「多くの作業」を行う必要があると主張しており、参加は不透明となっている。

 ゼレンスキー氏は、中国の指導部は「この戦争でのロシアの敗北は米国の勝利だ」と考えているとの認識を示した上で、「(ロシアの敗北は)西側にとっての勝利となるが、中国は両者(ロシアと西側)の間でバランスを取りたいと考えている。だからこそ、平和サミットに中国が参加することを私は望んでいる」と述べた。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は今週、中国の習近平国家主席と会談し、両首脳は中ロ関係は混沌(こんとん)とした世界を安定化させる力との考えを示した。

 中国はウクライナ紛争について、中立であり調停者の役割を務めたいと主張している。だが、グローバルサウスなどの国々と同様、ロシア批判を避けていると非難されている。

 ゼレンスキー氏は、多くの国々に対し、スイスでの平和サミットに参加するよう呼び掛けた。 【翻訳編集】AFPBB News