世界は新たな核軍拡競争へ 国際平和研が警告
AFPBB News6/16(月)10:19

ロシア南部軍管区で戦術核兵器訓練を行うロシア軍のミサイル部隊(資料写真、2024年5月21日撮影)。(c)Handout/Russian Defence Ministry/AFP
【AFP=時事】ストックホルム国際平和研究所は16日、世界は新たな核軍拡競争に直面していると警告した。
SIPRIによると、世界の核兵器保有数の約90%を米国とロシアが占めているが、両国を含む核保有国の大半は昨年、「既存の兵器の改良や新型兵器の追加」に取り組んだ。
冷戦終結以降、旧式の核弾頭は新型の弾頭が配備されるペースよりも速く解体されてきたため、核弾頭数は全体として減少傾向にあった。しかし今後はこの傾向が反転する可能性が高いと、SIPRIは警告している。
とりわけ中国ではその傾向が顕著で、現在保有する核弾頭約600発のうち100発が、2023〜24年に追加されたものだとしている。
SIPRIのダン・スミス所長はAFPに対し、「まず第一に、運用可能な核弾頭の数が増加し始めている」と指摘。
中でも「中国は核戦力を着実に増強している」とし、その核弾頭保有数は7〜8年以内に1000発に達する可能性があると述べた。それでもなお、ロシアや米国の核戦力には遠く及ばないものの、中国が「はるかに大きなプレイヤー」となることは確実だとスミス氏は予測する。
■核軍拡競争の新たな地平
スミス氏は、世界は地政学的に「極めて危険で不安定な時期」を迎え、新たな脅威に直面しており、「新たな核軍拡競争の兆候が見え始めている」と警告する。
また、迫りつつある核軍拡競争は「弾頭の数だけではなく」、「高度に技術的な軍拡競争になるだろう」と強調。核兵器を制御・誘導するソフトウエア分野が競争対象となり、「宇宙空間とサイバースペースの両方」で展開されることになるだろうと述べた。
さらに人工知能の急速な発展も、最初は人間を補完する形から、この競争に関与すると予測。「次の段階は完全な自動化へ向かうことだが、それは決して踏み込んではならない一線だ」とスミス氏は警告した。 【翻訳編集】AFPBB News










