和歌山県は29日、県内で新たに43人が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの発表人数はここ数日で急増。「第5波」(11日から)で最多だった28日の27人を大きく上回った。40人以上となったのは「第4波」中の4月22日以来、98日ぶり。
■入院者129人
 1日当たりの発表人数は、過去最多となった「第4波」中の4月20日の55人、22日の45人、9、14、18日の44人に次ぐ人数となった。今週は25日と26日は9人ずつで1桁だったが、27日16人、28日27人、29日43人と急増している。
 感染者の累計は2899人。入院者は129人で、125人以上となったのは5月27日以来63日ぶり。県は8月中にも病床を70床増やして470床にする方針を示している。
■「家族以外と飲食控えて」
 感染者急増の要因として県福祉保健部の野尻孝子技監は、大阪府での感染拡大や4連休中の帰省、飲み会などが影響したのではないかという。具体的には、県外から帰省した人が多数の友人と集まってバーベキューなど飲食をし、感染したケースがみられるといい「家族以外との飲食は控えていただきたい」と呼び掛けている。
 インド由来の変異株「デルタ株」感染者も増加しており、「疑い」の28人を含め、36人となった。
 また、ワクチンを2回接種後に感染が分かった人は3人増え、累計で8人となった。県は接種後も感染防止対策を取るよう呼び掛けている。
■新宮管内が最多 人口当たり感染者
 29日に感染が発表された人の保健所管内別居住地は和歌山市19人、岩出7人、新宮と海南が5人ずつ、橋本3人、湯浅と県外が2人ずつ。年代別は20代16人、30代10人、40代と50代が5人ずつなど。
 海南市下津町では、県内61件目のクラスター(感染者集団)が発生した。同じ事務所を利用しているサービス業「BuenaVista(ブエナビスタ)」と小売業「エネルジスタ」に勤務する4人の感染が判明。これまでに感染が発表された人と合わせ、2社の社員ら7人のうち6人が陽性となった。残り1人は検査中という。
 新宮管内は「第4波」までは感染者が少なかったが、ここにきて増えてきている。直近1週間の人口10万人当たり感染者数は、過去最多となった28日の12・8人を更新し、保健所管内別で最多の20・8人となった。次いで和歌山市の18・5人で、いずれも「感染急増段階」(ステージ3)の基準15人を超えた。
 県全体でも14・1人と増加し、ステージ3の基準に迫っている。