「第28回全国高校写真選手権大会(写真甲子園2021)」(実行委員会主催)の本選が27〜29日、オンラインであり、神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)が準優勝した。優勝は沖縄県立沖縄工業高校だった。
 予選には全国から479校が出場し、18校が本選に進んだ。3人一組で8枚の組み写真を出品した。神島のメンバーは3年の湯川紗愛さん(17)、道畑あおいさん(17)、2年の森本羽音さん(16)。
 例年は、本選出場の学校が北海道東川町に集まるが、今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、出場校それぞれの地域で同じ機材、同じテーマで競った。本戦はファースト公開審査会とファイナル公開審査会があり、それぞれに作品を出品した。
 神島が、「発見」をテーマにしたファースト審査会で提出した作品は、田辺市江川周辺で釣りをする人、自宅の窓際でひと休みする人などを撮影し、「かぜかおり」とタイトルをつけた。審査員からは「一枚一枚完成度が高い」などと評価を受けた。
 「未来」がテーマのファイナル審査会では、みなべ町や上富田町、田辺市で川遊びをする子どもなど夏休みの情景を写し「明日も」とタイトルをつけた。審査員は「人と土地との関わり合いが描けている。日々鍛錬し撮り続けた結果、独特の雰囲気が出ていると思う」と評価した。
 神島は大会3連覇を経験するなど高校写真界の「強豪」。29日、オンラインであった表彰式には出場メンバー以外にも写真部員が神島高校に集まり、結果を見守った。準優勝で神島が呼ばれると、メンバーは天を仰ぎ、悔し涙を流した。
 湯川さんは「この3週間ずっと撮り続け、今までよりもいい写真が撮れた。優勝できなくて悔しい。後輩にはいい意味で神島の伝統を破り、もっと良い写真を撮ってほしい」と話した。
 顧問の恵納崇教諭(49)は「ベストは尽くしたと思う。頑張ったなと声を掛けたい」とねぎらった。