詐欺電話に注意して 警察官と高齢者訪問、剣道家の末永さん、和歌山県白浜

AGARA 紀伊民報6/13(金)14:30

詐欺電話に注意して 警察官と高齢者訪問、剣道家の末永さん、和歌山県白浜

商店で特殊詐欺被害の防止を呼びかける末永真理さん(右)と警察官=和歌山県白浜町市鹿野で

 国際電話を利用した詐欺が急増しているとして、和歌山県白浜町市鹿野を拠点に活動する剣道家の末永真理さん(36)と県警が協力して近隣の民家や商店を訪れ、詐欺被害の防止を呼びかけた。高齢者らに、特殊詐欺で悪用される国際電話の着信休止手続きを勧めた。
 県警生活安全企画課によると、県内では昨年、特殊詐欺を134件(前年比34件増)認知し、被害額は約6億3千万円に上る。
 「+(プラス)1」などで始まる国際電話を利用した特殊詐欺が2024年ごろから全国で相次いでいることから、必要な場合を除いて国際電話から固定電話などへの着信を止めるサービス「国際電話不取扱受付センター」へ申し込むよう周知を図っている。
 末永さんは元大阪府警の警察官。県警によると、特殊詐欺被害防止に向けた同様の啓発活動で一般の人と協力するのは初めてという。県警生活安全企画課と白浜署が末永さんに協力を依頼して11日、末永さんや白浜署市鹿野駐在所の萩野雅文警部補らが地区を戸別に訪ねた。
 末永さんは住民に「(詐欺の電話は)国際電話でかかってくることが多い」「不審な電話は真っ先に詐欺を疑い、すぐに切ってください」などと説明した。
 実際にセンターに休止の手続きをした中村晴之さん(84)は「これまで何回も詐欺を疑う電話がかかってきていた。『これで一安心、自分は大丈夫』などと過信せず、今後も詐欺には気を付けたい」と語った。
 萩野警部補は「+1などから始まる電話は、特殊詐欺の可能性が高い。電話がかかってこないように手続きをするのも対策の一つ」と話している。
 海外との電話が不要な人はセンターへ申し込むことで、固定電話やひかり電話を対象に、国際電話の発信や着信を無償で休止できる。電話(0120・210・364)かウェブなどで申し込みができる。
 末永さんは大阪府警に在職中の2012年と13年、結婚を機に退職して市鹿野に拠点を移した後の22年の計3回、全日本女子剣道選手権で優勝した。昨年の世界選手権では女子個人で準優勝。現在も稽古に励みながら子どもらに剣道を教えるなど、普及にも力を入れている。

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