グリーンを狙うクラブを総取っ替え 藤田さいきの巧みな技を引き出す新兵器

グリーンを狙うクラブを総取っ替え 藤田さいきの巧みな技を引き出す新兵器

<アース・モンダミンカップ 2日目◇28日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6620ヤード・パー72>

同組の林菜乃子、松田鈴英が「本当にうまい」と先輩のプレーに感嘆の声を上げた。「アース・モンダミンカップ」2日目、藤田さいきが4バーディ・ノーボギーのゴルフでトータル6アンダー・7位タイに浮上した。


クラブ契約フリーとなって3年目。今年はVolvikとボール契約を結び、ドライバーを『キャロウェイ エピックフラッシュ スター』にスイッチ。これがハマリ、「ボールをVolvikさんの『S4』にしてから、バックスピンが減って適正の数値になったことでかなり飛距離が伸びました。覚醒したかも(笑)」と現在ドライビングディスタンスは13位と去年の22位から大きく浮上。ドライビングディスタンス3位につける松田鈴英が、「さいきさんはホンマに飛ぶ。私と同じくらい飛ぶ人って、(葭葉)ルミさんとか(穴井)詩さんとかくらいで、あまりいらっしゃらないんですけど、さいきさんは同じくらい飛んでいる。やばい」と絶賛するほど。数値以上に飛んでいるようだ。

だが、今年は飛距離が出ている一方で、アイアン、ウェッジなどグリーンをキャッチするクラブでチャンスメイクが中々できず苦しい戦いが続いていた。スピンの少ないボールの影響かと思ったが、どうやら違う…。

そんな藤田に転機が訪れる。きっかけは3週前の「ヨネックスレディス」。元々スピンがかからないと思っており、この機会にとウェッジでのショットのスピン量を計算してみると「3000回転/分しかなくて。不思議に思って、(葭葉)ルミちゃんのウェッジを借りてはかってみたら9000回転/分もあった。このスピン量ではグリーンでボールを止められない」と判断。アイアン、ウェッジ、そしてUTまでグリーンを狙うクラブを、総取っ替えする決意を固めた。

それぞれアイアンは同じく契約フリーの池田勇太や横峯さくらも使うヨネックス『EZONE』シリーズのプロトタイプ。ウェッジはキャロウェイの『マックダディ フォージドウェッジ』、4U、5Uを『M6 レスキュー』にスイッチ。すると言葉通りゴルフが大きく変わった。「本当に自由自在に打てています。スピン量もそうですが、前のクラブはシビアすぎた部分がありました。今は狙った技を出せています。まだ慣れていない部分もあるけど、何よりゴルフが楽しくなった。曲がっても、どうにかなるかなって気楽になりました(笑)」。この日は、16番で木がスタイミーになったが、アイアンをカット気味の軌道に入れて左からインテンショナルフェードでグリーンに乗せてピンチを脱出。ベテランらしい技術で上位進出を果たした。

気がつけば、05年のプロデビューからは14年の月日が経過。「いいプレーをするね」と声をかけた22歳の林には、「12年前の新キャタピラー三菱レディースでボールをいただいたんです」と言われてしまった。思わぬ返しに「ホント長くやってるよね〜(笑)」と笑う33歳は、これまでの長い経験で身につけた巧みな技を引き出す新兵器とともにシード復帰、そして2011年以来となる優勝に向けてここからギアを上げていく。(文・秋田義和)

<ゴルフ情報ALBA.Net>


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