ラジオ番組での共演をきっかけに意気投合した中嶋常幸と、ベストスコア「72」という芸能界屈指の実力を持つえなりかずきさん。そんな2人が1泊2日のゴルフ合宿を行い、クラブチャンピオンを目指すえなりさんがツアー通算48勝のレジェンドに悩みを相談。ドライバーが苦手というえなりさんに中嶋が提案した練習とは?




【えなり】僕はドライバーが苦手で、球を右に押し出すミスが多くて…。もっと飛ばしてセカンドオナーから抜け出したいです。

【中嶋】多くのアマチュアゴルファーがそうであるように、えなりくんも左腕が弱く、振る力が足りない。だからドライバーで振り遅れやすく、球を右に押し出してしまう。真っすぐ大きく飛ばすには左腕を強化するべき。特に左ヒジから先の部位が重要で、ここを鍛えるとクラブを振る力が強くなり、球がつかまってもっと飛ぶようになる。

【えなり】どんな練習をすればいいですか?

【中嶋】オススメはティアップして5番アイアンを左手1本で打つ練習。左ヒジから先をローテーションさせながら、胸の正面で球を捉えて体を回そう。ロフト角が少ない5番アイアンでドロー回転の球を打てれば左腕が正しく使えている証だよ。

【えなり】このドリルをやると左腕がパンパンになりますね。

【中嶋】利き手と反対の弱い左手を使うと、それを補うために自然と足を踏ん張ったり、体幹に力が入るようになるので、スイングの質も同時に良くなる。日常生活でも重い荷物やカバンを左手で持つなど、常に左手を使う習慣をつけることが大事なんだ。


【えなり】スイング自体をもっとレベルアップしたいのですが、『スイング軸は背骨』の感覚だと少しきゅうくつで正しい感覚が分かりません。

【中嶋】ポイントは上半身と下半身の2つの軸に分割すること。上半身の軸は首の付け根から背骨の下まで。ここで切れて、下半身の軸は股間から地面に突き刺さっているイメージかな。足の裏で地面をつかんで下半身の軸を安定させたら、背骨を軸に上半身を回す。こうすると上下の連動性が生まれて、スイングの質が良くなるよ。

■えなりかずき
1984年生まれ、東京都出身。3歳で子役としてデビューし、数多くのドラマやバラエティ番組で活躍。多忙でも月2回はラウンドするという芸能界屈指のゴルフ好き。昨年はベストスコア「72」をマーク。

■中嶋常幸
なかじま・つねゆき/1954年生まれ、群馬県出身。73年の日本アマを当時最年少記録となる18歳で優勝。75年にプロ入りし、レギュラーツアー48勝、4度の賞金王を獲得したレジェンド。


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●「手打ちは飛ばない」「手打ちは曲がる」。レッスンではしばしば悪者として登場する“手打ち”。しかし、球がつかまらないゴルファーには手打ちが必要な場合も。関連記事の【球がつかまらないスライサー必見! 「サッカーボール」で“良い手打ち”が簡単に身に付く】をチェックして、ドライバーを気持ち良く飛ばそう。


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