<ミズホ・アメリカズオープン 2日目◇17日◇リバティ・ナショナルGC(ニュージャージー州)◇6675ヤード・パー72>

1打ビハインドから2試合ぶりの週末行きを目指した2日目。渋野日向子は2バーディ・7ボギーの「77」に終わった。カットライン圏内への浮上を目指したなか、そのボーダーラインをまたぐことができないまま後退。「言葉が出ないかな…という感じでした」と言葉を紡ぎ、ため息とともに振り返った。


パーオンを逃した2番、3パットの3番と連続ボギーが先行した。8番パー5では1.5メートルにつけてバーディを奪ったが、後半もボギーが立て続けにくる。最終18番では2メートルが蹴られて落とした。

なにか“スイッチ”が入れば、いい方向に流れが変わりそうな一日でもあった。「グリーン上で流れが決まるタイプではあると感じている。3パットが多かったし、きょうもラインが合っていないし、すべてがダメだな」。初日は25パットで1オーバーにまとめたが、2日目は33パット。カップをオーバーさせて気持ちを球に乗せていたが、「打った瞬間から外れたというのが多かった。オーバーやショートでも、そういう問題ではなかった」と高評価をつけることはできない。

ショットの精度を課題に挙げ、この日はスイング後にうつむき、感情をあらわにする場面もあった。「打っていて何個かいいショットはあったけれど、納得のいっているショットではない。本当に少ない。こういう結果になるよな、とは思います」と切り捨てる。パーオンは初日の8回から11回に増えたが、その内容には不満ばかりが募る。

今大会が非シード選手を対象に出場優先順位を見直す『第1回リシャッフル』前の最後の試合だった。準シードともいわれるカテゴリーで戦う渋野もその対象選手。ボーダーラインとなるポイントランキング80位に入ることは叶わず、出場優先順位は現在の119番手から下がることになる。もともとのカテゴリーが高いこともあって中盤以降も出られる見込みだが、それを目標のひとつにしていただけに、クリアできなかったことは悔しい。

自身初戦は予選カットのない試合だったが、そこから4試合連続予選落ちでシーズンが幕を開けた。そして海外メジャー今季初戦「シェブロン選手権」で2日目に巻き返して予選通過。2週連続で4日間を戦ったが、この東海岸連戦では2週連続で金曜日でコースを去ることになった。このシーズン“前半戦”を思い返してみても、「振り返るほどの内容じゃないかな」と言葉は厳しい。

次戦は2週後の「全米女子オープン」。1週間のオープンウィークを米国で過ごす。「この1週間はありがたい。調整期間ができるのは、自分にとっていま大事なことかなと思う。気分的にもリフレッシュできるし、練習もできる」。メジャー大会も次々と控え、シーズンはさらに本格化。夏場に向けてきっかけ、復調を感じられる有意義なオフを過ごしたい。(文・笠井あかり)


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