<ブリヂストンレディスオープン 最終日◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇6731ヤード・パー72>

25位から出た19歳のルーキー・與語優奈(よご・ゆいな)は「76」のラウンドでトータル3オーバー・43位タイでのフィニッシュとなった。リランキング突破に向けて、上位で大きくポイントを稼ぐという目標は果たせなかったが、レギュラーツアーデビューから2試合連続予選通過と安定したプレーを披露。来週の「リゾートトラストレディス」で改めて上位進出を目指す。


3日目に「69」をマークし、スコアを伸ばせば上位が狙える位置からのスタートだっただけに、ホールアウト後の與語からは「きょうはミスパットが多くて、一番の課題はパッティングだなと思いました。タッチの合わせ方やラインの読み方もまだまだですね」と反省の言葉が続いた。一方で、歓声の中でのプレーには充実感もある。「レギュラーツアーは楽しいですし、ギャラリーの皆さんの声も力になりました」。

2日目には最終18番でバーディを奪って予選通過を決めた。最終組でプレーしており、カットラインはほぼ確定している状況。「8メートルぐらいのバーディパットだったんですけど、これが入れば通れると思って打ったら入ってくれました」。おっとりした口ぶりだが、ギャラリーが多いと燃える。勝負所で力を発揮できるプロ向きの性格のようだ。

ゴルフを始めたのは10歳のころ。父親が仕事の付き合いでゴルフを始め、練習場についていったのがきっかけだった。当初は遊びだったが、中京GC石野コースで行われた今大会でイ・ボミ(韓国)のプレーを見て、プロになりたいという気持ちが大きくなった。「そんなにゴルフを真剣にやっているわけではなかったので、技術的なことは分からなかったんですけど、すごくギャラリーがいっぱいで、カッコ良かったというのが印象に残っています」。與語も同じように多くのギャラリーを引き連れてプレーする未来を描いている。

今後のレギュラーツアーは来週のリゾートトラストレディスが決定済み。6月の「サントリーレディス」はマンデートーナメントから本戦出場を狙う。「リランキングで後半戦に出ることが今の目標。2試合予選は通ったんですけど、上位には行けなかったので、次は上位に入って、リランキングにも入れるように頑張りたいです」。今季のQTランクは79位。得意のアプローチを武器に数少ないチャンスを生かしていく。(文・田中宏治)


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