<ミネベアミツミレディス 北海道新聞カップ 初日◇4日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6667ヤード・パー72>

人生初の北海道に大感激のルーキー、菅楓華が8バーディ・3ボギーの「67」で回り、首位と2打差の4位と快調に滑り出した。出だしの1番パー4で6メートルを沈めて弾みをつけ、圧巻は9番パー4からの4連続バーディ。9番は残り94ヤードをピン左1メートル、10番パー4、11番パー5もピンそば1メートルにピタリとつけるショットでスコアを伸ばした。


「北海道は初めてです。なんか全部がでかいです。ワクワクします」。19歳にして初めての北の大地。まずその広さに驚いた。車を借りた新千歳空港近くのレンタカー店の広大な敷地すら感動だった。「ご飯もおいしいと聞きました」と続けたが、月曜入りしてからの晩ご飯は「ほっともっと」のテイクアウト。「しょうが焼き弁当と大好きなカットステーキ重を食べました。海鮮とか食べたいけど、試合中なんで。あっ! 毎日じゃないです。2回だけですよ」と笑った。

昨年11月の最終プロテストに一発合格し、初のツアー生活。「試合が続く経験は初めてなのでモチベーションを常に高く保つのが難しい」と新人ならではの悩みはあるが、デビュー戦の「Vポイント✕ENEOS」でいきなり7位に入るなど6試合に出て、予選落ちは1度だけ。リランキング33位で2週前の「アース・モンダミンカップ」からの中盤戦の出場権もしっかり確保した。

今季は38試合が組まれ、今大会はちょうど半分となる19試合目。「今までは予選通過を毎試合の目標にしていたけど、それだとギリギリのところでやってしまう。もっと上を目指してもいいのかなと思うようになりました」。日々経験のプロ1年目。目の前の課題を一つずつクリアしていくことで、いい意味で欲も出てきた。

最大の武器である正確かつ豪快なショットは「今週も変わらず悪くないです」と確実にグリーンを捉え、課題だったパッティングも「よく入ってくれた」と上向いてきた。目標を上方修正して臨む記念すべき人生初の北海道。「今週は毎日60台で回ること。今のレベルでどのくらいやれるか、すごく楽しみです」という目標を初日はまずクリアした。昨年のプロテスト合格者でまだ優勝は一人もいない。一番乗りの1等賞という、北海道にふさわしいでっかい“お土産”を視界に入れて、残り3日間を戦っていく。(文・臼杵孝志)


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