免疫力アップにつながるツボ



東洋医学を専門としているもふねこ教授に「免疫力アップ」につながるツボを教えていただきます。丁寧なツボの場所と押し方(ここ重要)が、もふねこ教授ならでは!

足の三里のツボで胃腸をサポート

からだの免疫力をアップさせてどんな病原体にも打ち勝つなんて、そんなに簡単じゃないです。まずは毎日偏りのない食事、じゅうぶんな睡眠、適度な運動、そしてストレスの軽減が大切。だけどネコの世もヒトの世も、ストレスから逃れるのはとってもむずかしい。せめて足の三里(あしのさんり)のツボを押して胃腸の消化吸収力を保ちましょう。



膝蓋骨(膝のおさら)の下端から、むこうずねの骨に沿って下へ5〜7センチ、外側へ約3センチ、足首をそらすと盛り上がる筋肉(前けいこつ筋)のところにあるのが足の三里です。このツボは昔から健康保持増進のためにお灸をすえていた場所です。ほら、松尾芭蕉の『奥の細道』の冒頭で、旅の準備をしながら、「ももひきの破れをつづり、笠の緒付け替へて、三里に灸据うるより、松島の月まづ心にかかりて……」って書いてあるでしょ? それがこのツボです。



このツボは右を押すときは左の親指で、左を押すときは右の親指でギューッと押し込むと、足のほうに向かってズーンと鈍い感覚が伝わります。5秒押して5秒休んで、また押して、次は反対側を押して……それを何回か繰り返しましょう。足の三里を押さえると、胃のあたりでグーッとかゴニョゴニョとか音がする人がけっこういるはずですよ。誰かに押してもらったほうが反応はよくわかります。お腹が鳴ったらしっかり食べられるから栄養もとれて、ぐっすり眠れて、ストレスも軽減するかも。そしたら結果的に風邪もひきにくくなるかもしれませんね。

※ 文 もふねこ教授 原案・イラスト 犬養ヒロ
※ 2020年11月16日配信


風邪のひきはじめに効果的なツボ



引き続き、東洋医学を専門としているもふねこ教授に「風邪のひきはじめ」に効果的なツボを教えていただきます。

カゼの邪気の入り口「風門」でブロック!?



風邪(感冒)はライノウイルスなどによる上気道感染症ですが、東洋医学では邪気が体内に侵入して風邪をひくと考えられていました。カゼの邪気だから「風邪」ですね。そしてこのカゼの邪気の入り口といわれているツボが、背中の上のほうにある風門です。肩甲骨の内側の上の方は少し角ばっているのですが、その少し下から2センチほど背骨寄りのところ。



まぁ東洋医学的に言えば、このあたりを刺激してカゼの邪気をブロックするってイメージですかね。押さえるなら、中指を引っかけるようにして腕の重みで引っ張るように数十秒ほど圧を加え、次は反対側の風門、その繰り返し。でも、風邪は寒さにつけこんで侵入してくるので、とりあえず手元にあるカイロ、缶コーヒー、お茶のペットボトル、ドライヤーなどで温めると楽になると思います。あ、もちろんヤケドに注意。長時間カイロや熱風を直接あてたりしないで!

※ 文 もふねこ教授 原案・イラスト 犬養ヒロ
※ 2021年2月13日配信


花粉症・鼻炎に効果的なツボ


こちらも引き続き、東洋医学を専門としているもふねこ教授に「花粉症・鼻炎に効果的なツボ」に効果的なツボを教えていただきます。

上星のツボで鼻づまりを緩和

花粉症の原因となるアレルゲンはスギ花粉が有名ですが、人や地域や季節によってさまざま。原因を避けることは大事だけど、なかなかむずかしいですよね。アレルギー反応そのものを根本的に解消できるわけじゃないけど、鼻の症状、特に鼻づまりを一時的にラクにしてくれるのが、頭にある上星(じょうせい)のツボ。



ひたいの真ん中、つまり鼻のラインで髪のはえぎわから頭の中に3センチほど入ったところ。はえぎわが後退している人はどうしたらいいかって? 逆に、ネコは毛のはえぎわがないって? そのような人やネコはおでこに手をあてて、眉毛の上、指4本分のところを「はえぎわ」ということにしましょう!



上星のツボは、人差し指の先で押さえてもいいんだけど、それよりも身の回りにあるボールペンの反対側とかキャップとか消しゴムなど、先端が丸いものを使うのが効果的だと思います。鈍痛を少し感じる程度にジワーッと10秒押さえ、10秒休む、まずはそれを1分間やってみましょう。

頭皮が傷ついちゃうから、尖ったものや角ばったもので強く押さえてはダメ。圧迫した刺激がズーンと頭の中にしみ込んで、鼻の奥のほうに伝わってくるように感じるのが理想。ほら、鼻づまりが開通して鼻の中をスーッと空気が通りませんか!?

もふねこ教授 プロフィール
某大学で東洋医学を担当しているリアル教授。実はキャリアも知名度も抜群。

犬養ヒロ
漫画家・イラストレーター。犬猫鳥魚と暮らす動物好き。

「マンガとエビデンスでわかるプラセボ効果」/メディカ出版
「マンガ 鍼灸臨床インシデント 覚えておきたい事故防止の知識」/医道の日本社

※ 文 もふねこ教授 原案・イラスト 犬養ヒロ
※ 2021年3月13日配信


風邪っぽいと感じた時に効果的なツボ

鍼灸師の田中友也さんに風邪っぽいなと感じた時に効果的なツボを教えていただきました。

田中友也さん ぞくぞくと寒けがする時は、風邪の邪気、風邪(ふうじゃ)が体に入り込もうとしているサイン。侵入口である、肩甲骨の間にある“風門(ふうもん)”と、首の付け根にあって風邪を分散させる働きのある“大椎”を刺激し、風邪を追い出します。指で押すのが難しい場所なので、道具を使うか、ドライヤーで温めるのがおすすめ。風邪が入り込まないよう、普段からマフラーやタートルネックのニットなどで首まわりを守り、大椎と風門のツボを冷やさないことも大事です。

大椎は、首を前に倒した時に飛び出る骨のすぐ下。風門は肩甲骨の間、大椎から骨の山2個分下がったところから、親指1本半分外側の左右にある。

POINT 手が届きにくい首と背中のツボには、ドライヤーの風を当てるのが簡単。やけどに気をつけながら、じんわりと温めて。入浴時に熱めのシャワーを当てても。

田中友也さん 鍼灸師、国際中医専門員。兵庫県神戸市の「CoCo美漢方」で健康相談に乗る傍ら、鍼灸の施術を行い、養生法をTwitterで発信する。著書に『こころと体がラクになるツボ押し養生』(学研プラス)など多数。

※『anan』2021年12月22日号より。イラスト・松尾モノ 取材、文・新田草子(by anan編集部)
※ 2021年12月19日配信


免疫力アップに効果的な手ツボ

目白鍼灸院院長の柳本真弓さんに免疫力アップに効果的なツボを教えていただきました。

人さし指の爪の生え際、親指側の「商陽」を押す。
柳本真弓さん 商陽は大腸と深い関係を持つ、大腸経という経絡が始まるところ。ここを刺激することで腸の調子が整い、免疫力がアップします。場所は、人さし指の爪の親指側、生え際の角から1mm外側。急な発熱や頭をシャキッとさせたい時にも役立ちます。

柳本真弓さん 目白鍼灸院院長。カルチャーセンター等で講師も務める。著書は『「手」をもむ、触る、押すだけで、たちまち健康になる!』(小社刊)。

※ 『anan』2020年10月7日号より。イラスト・momokoharada 取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
※ 2020年10月4日配信


免疫力をアップしよう!

ツボ押し療法は、養生や薬膳と同じく中医学をもとに日本で発展し長い歴史があります。ツボの場所さえ覚えておけば、いつでも、どこでも、無料で、そして自分でできます。ツボ押しをして、丈夫なカラダになりましょう!