いつもイケメンに注目している、このコラムですが、今回は元気いっぱいの可愛らしい笑顔が印象的な美女が登場!  MBSドラマ特区『少年のアビス』で主人公が憧れる人気アイドル・青江ナギ役を務めた、北野日奈子さんにお話をうかがいました。

「絶望のなかにある希望を見出していただきたいです」



【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 120

『少年のアビス』の原作は、2020年より週刊ヤングジャンプで連載をスタートし、累計発行部数100万部突破した同名タイトルの人気コミック。

主人公は、生まれ育った環境に縛られ絶望の淵にいた高校2年生の黒瀬令児(荒木飛羽さん)。小さな田舎町で、何も変わらず平凡に生きていく…そんな毎日に嫌気がさしていた彼はある日、自身の運命を変える女性と出会います。

その女性は、この町に居るはずのない、憧れのアイドル・青江ナギ(北野日奈子さん)。自分をこの場所から解放してくれると直感した令児でしたが、ナギが差し出した救いの手は、“心中”でした。

すんでのところで、令児の担任・柴沢由里(松井玲奈さん)に助けられた令児。この日を境に、令児の人生、そして周囲が大きく変わり始めていきます。

“心中”をテーマに人間の欲望と心の闇を映しつつ、誰しもが直面しうる「生きていることに希望はあるのか」という究極の問いを投げかける、スーサイドラブストーリーです。



ーー本作で本格的に連続ドラマへ初出演されたそうですね。出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

北野さん ファンの方から、「ナギちゃんはとても人気があるキャラクターなんだよ」と教えていただいて。ナギちゃんを演じることがうれしい反面、不安な気持ちもありました。撮影する前にスタッフの方々とZoomで話し合いを重ね、みなさまの協力を得て、原作を大事にしながら、ドラマならではのナギちゃんを作り上げたいと思いました。

ーーナギをどのようなキャラクターだと捉えましたか?

北野さん 原作のナギちゃんは、クールで口数の少ない女の子なんです。私はおしゃべりが大好きなので、性格はあまり似ていないんです。でも、カメラがまわって、ナギちゃんの人生を歩み、彼女と言葉を伝えようと思うと全く違和感がなくて。おそらく、彼女は過去につらい経験をして、その経験を乗り越えるために心を空っぽにした女の子だと思うんです。そう考えてから、彼女の言葉や価値観に共感して演じることができました。



ーービジュアル面での役作りで工夫したことは?

北野さん いつものメイクとは違い、チークはなしで、唇も薄く塗る程度にして、あまり色をのせないようにしました。表情面では、瞬きを少なくし、何かを言われているときは人の目を見ないで聞いて、自分が話すときに相手を見るというふうに、細かなしぐさまで気を配って演じようと心がけました。

ーードラマ初主演の荒木飛羽さんの印象はいかがでしたか?

北野さん 令児のイメージにぴったりな男の子だなと思いました。第一印象では、彼とどういう会話をしたら良いんだろうと思ったのですが、撮影に入ると、平気で土を触ったり、靴のかかとを踏むいたずらを仕掛けてきたりと、純粋な少年らしさが垣間見えて、楽しい現場になりました。

ーー本編はスリリングなシーンが連続していますが、撮影現場では和気あいあいと明るく過ごされていたのですね。

北野さん 荒木くんが自らスタッフさんやキャストさんたちに声をかけて仲良くされていたんです。彼がいたからこそ、現場が明るかったんだと思います。



ーーSNSで、令児の幼なじみ・秋山朔子役の本田望結さんと、ナギの夫・似非森浩作役の和田聰宏さんが、小道具の彼岸花で遊んでいらっしゃる動画が上がっていて、楽しい現場の一端がうかがえました。

北野さん 和田聰宏さんのことはMVなどの作品を拝見したことがあり、現場でお見かけした際は“うわっ、本物だ!”と思ったのですが、常にふざけていらっしゃる印象でした(笑)。とても優しくて明るい方で、年齢が離れた私たちのことを子どもみたいに思っていただき、かまってくださったんだと思います。

ーー松井玲奈さんは、令児の担任で彼に執着していく柴沢由里先生を鬼気迫る演技で表現されていました。共演されて、いかがでしたか?

北野さん 松井玲奈さんが乃木坂を兼任されていたとき、何もわからない子どもだった私たちのことを面倒見てくださって、ステージの立ち方やお客さまへの返し方など、たくさんのことを教えていただきました。撮影現場で再会したとき、「久しぶり。大人になったね!」と気さくに声を掛けてくださって。憧れのアイドルである玲奈さんの記憶のなかに私がいたことがうれしかったです。

第一話で川へ落ちてくるシーンを撮っているとき、カメラがまわる前から緊張感あふれる雰囲気を出すために呼吸を荒くされていて。「これが女優なんだ、かっこいい!」と思い、玲奈さんの演技から学ばせていただきました。

ーー松井玲奈さんが北野さんの演技について、お話されたことは?

北野さん 玲奈さんが「ナギちゃんが狂気じみていて、目の奥が真っ暗なところが良いね」と褒めてくださったんです。自分の演技は間違っていなかったのかなと自信がつきました。玲奈さんに褒めていただいたところをこれからもっと伸ばしていけたら良いなと思っています。



ーー最後に、本作の見どころをお願いいたします。

北野さん 波乱万丈な物語に飲み込まれていく作品ですが、作品のなかに見える一筋の希望は、みなさまそれぞれ感じていただくところがあると思います。原作の物語は続いているため、ドラマはオリジナルの結末を迎えています。ここまで観てきて心から良かったと思えるほど、素敵な終わり方なので、この作品がたくさんの方の心に届いて、絶望のなかにある希望を見出していただけたら、うれしいです。

インタビューのこぼれ話

公式SNSには、撮影現場を切り取った、楽しい動画がたくさん。ちなみに、顎のせチャレンジ動画に登場する手は、荒木くんのものだそう。「荒木くんがふざけるせいで、5回ぐらい撮ったんです。私は笑顔で登場していますが、心は“次はふざけないでね”と怒っているんですよ(笑)」。気になった方は、公式SNSをチェック!

Information



MBSドラマ特区『少年のアビス』放送中
MBS 木曜24:59〜
テレビ神奈川 木曜23:00〜
チバテレ 金曜23:00〜
とちテレ 木曜22:30〜
テレ玉 木曜23:30〜
群馬テレビ 木曜23:30〜
出演:荒木飛羽、北野日奈子、本田望結、堀夏喜、和田聰宏、片岡礼子 / 松井玲奈ほか
監督:かとうみさと、湯浅弘章
脚本:狗飼恭子
原作:峰浪りょう『少年のアビス』(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載中)
制作プロダクション:ホリプロ
製作:「少年のアビス」製作委員会・MBS

©峰浪りょう/集英社 ©ドラマ「少年のアビス」製作委員会・MBS

写真・大内香織 文・田嶋真理  スタイリスト・優哉 ヘアメイク・菅井彩佳(NICOLASHKA)

写真・大内香織 文・田嶋真理 スタイリスト・優哉 ヘアメイク・菅井彩佳(NICOLASHKA)